2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」が1月8日からスタートしました。初回は15分拡大で、視聴率15.4%と近年の大河ではまずまずの好スタートです。松本潤さんの喜怒哀楽をハッキリ表に出す初々しい家康好演に評価も集まったのですが、逆に余りにも速い展開やCGの多用に大河ファンの辛口洗礼も受けています。
CGの乗馬シーンは興覚め
特に批判が大きかったのは、大量の馬が戦場に駆け付けるシーンでした。今回はロケではなくCG合成で大量の馬を画面に出したのですが、馬の動きが一定だったり、しかも同じような角度の代わり映えしない画が続いた事で視聴者には、呆れたとする声も出ました。中には「松潤が乗馬できないからCG にしたんじゃないの?」と憶測まで飛び出す始末。
奇しくも昨年の大河「鎌倉殿の13人」の初回冒頭は女装した源頼朝を後ろに乗せ、北条義時が馬を走らせ、林の中を疾駆するスピード感が溢れるシーンが好評でした。あれはCGではなく、ロケでしたがカメラワークが素晴らしく今回は期待できるぞと思ったものでしたが…「どうする家康」ではその乗馬シーンが不評という事で一抹の不安を感じますね。
今後も多用されるCG「どうなる家康?」
今回の大河でもCG映像は多用される事が分っていますが、今後もあからさまにCGという場面が続くと、よほど精巧に作り込まない限り、安っぽいや、ゲームみたいというネガティブ評価が続くかも知れません。それはそれとして、登場人物の迫真の演技で相殺するという手法もあるかも知れませんが…
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信長の「竹千代、俺の白兎ィ…」にネット沸騰
一方、ラストの岡田准一演じる織田信長の「待ってろよ、竹千代、俺の白兎ィ…」には、違う意味でネットが一部で沸騰しました。家康は幼少期に人質として織田家にいた時、信長に「食ってやろうか?」と言われた事がトラウマで、桶狭間で今川義元が討たれたと聞くと顔面蒼白で「信長が来る」と震える始末。そこに被せてのねっとりした信長のセリフに、まるで成人女性向けゲームの主人公みたいと話題になりました。今後も、この展開になるかどうかは不明ですが、加虐的な美少年に振り回される気弱な主人公という図式なら、一種の「萌え大河」になる可能性もありますね。
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