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これはおかしくない?「どうする家康」の史実無視がひどすぎる

2023年1月24日


 

どうする家康 正面ver

 

2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」初回も第二回も視聴率は15%代とまずまずの好発進ですが、一方で早くもファンタジー大河の史実無視が出てきました。もちろん、大河ドラマなので脚色が必要なのはわかりますが、今回はあまりにもやりすぎと感じる部分を解説します。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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義元公の首を槍先に吊るし、ぶんなげる信長

織田信長が恐ろしすぎる徳川家康

 

今回の大河で戦狂いの狼と称されている織田信長ですが、桶狭間の戦いの後で家康のいる大高城に馬を走らせる信長の描写が酷過ぎました。信長は槍に今川義元の首を兜ごと結びつけて高々と掲げ、そればかりか、その首を槍投げの選手のようにぶん投げたのです。

 

関連記事:織田信長が神を名乗った理由は寄付目的?

 

 

カラスに首を食われる?義元公

討死する坂東武士(モブ)

 

信長に槍ごと放り投げられた義元の首は地面に放り出され、そこにカラスが集まっているという、まさに世紀末な場面が描かれました。これでは、義元の首はカラスに食べられたと視聴者が受け止めても仕方がないでしょう。

 

 

義元公の首はちゃんと返還された

名古屋城

 

一切の情け容赦がない残忍な狼として描かれた魔王信長ですが、史実では義元の首は、こんなヒドイ扱いを受けていません。桶狭間で討ち取られた首は、鳴海城で織田軍に抵抗を続けていた今川家の重臣、岡部元信と交渉の末に信長から丁重に返還されているからです。

 

内容に納得がいかないkawauso様

 

 

確かに信長のキャラクターを造る上で、宿敵、今川義元の首も平気て討ち捨てるシーンは印象的だったかも知れませんが、史実と乖離しすぎていて著者は違和感を感じました。

 

 

Twitterの反応

はじ三倶楽部 スマホでオンライン雑談会に参加する読者

 

 

魔王信長の義元の首ぶん投げシーンには、以下の反応がありました。

 

 

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

もちろん、一方では魔王信長らしい演出と賞賛するtweetもありましたが、2話目でこの調子だと、これから先はとんでもない事になるかも知れませんね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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