2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」初回も第二回も視聴率は15%代とまずまずの好発進ですが、一方で早くもファンタジー大河の史実無視が出てきました。もちろん、大河ドラマなので脚色が必要なのはわかりますが、今回はあまりにもやりすぎと感じる部分を解説します。
義元公の首を槍先に吊るし、ぶんなげる信長
今回の大河で戦狂いの狼と称されている織田信長ですが、桶狭間の戦いの後で家康のいる大高城に馬を走らせる信長の描写が酷過ぎました。信長は槍に今川義元の首を兜ごと結びつけて高々と掲げ、そればかりか、その首を槍投げの選手のようにぶん投げたのです。
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カラスに首を食われる?義元公
信長に槍ごと放り投げられた義元の首は地面に放り出され、そこにカラスが集まっているという、まさに世紀末な場面が描かれました。これでは、義元の首はカラスに食べられたと視聴者が受け止めても仕方がないでしょう。
義元公の首はちゃんと返還された
一切の情け容赦がない残忍な狼として描かれた魔王信長ですが、史実では義元の首は、こんなヒドイ扱いを受けていません。桶狭間で討ち取られた首は、鳴海城で織田軍に抵抗を続けていた今川家の重臣、岡部元信と交渉の末に信長から丁重に返還されているからです。
確かに信長のキャラクターを造る上で、宿敵、今川義元の首も平気て討ち捨てるシーンは印象的だったかも知れませんが、史実と乖離しすぎていて著者は違和感を感じました。
Twitterの反応
魔王信長の義元の首ぶん投げシーンには、以下の反応がありました。
ドラマでは今川義元の首は無体なことになっていたが、実際は義元討死後も、尾張の鳴海城で抵抗し続け織田軍を撃退した今川家臣の岡部元信が、開城と引き換えに信長に義元の首の返還を求め、信長もこれに応じて丁重に義元の首を返したと言われている。ところでこの話の典拠はなんだろう? #どうする家康
— 越前きんもくせい (@echizen_no_kami) January 15, 2023
あとどうする家康で信長が今川義元の首ぶんなげてカラスが群がってるの、あれは駄目では?(今川方が「義元の首返してください、城は渡しますので」をする)って思ってた人僕だけじゃなくてよかった 信長はヤベー奴だぞ!っての強調したかったんだけどあれはいかんでしょ
— hikozaJ🌈🛡☃ (@hikozaJ) January 18, 2023
どうする家康楽しみにしてたんだけど、すでに脱落しそうでキツイ。真田丸や鎌倉殿に比べたら時代考証がおかしすぎ。桶狭間時点で西洋マントの信長に火縄銃乱射。今川義元の首ぶら下げた槍をぶん投げる意味のわからない演出。松潤が悪い訳じゃないんだけど、松潤の家康もコレジャナイ感が半端ない。
— のん汰❖ (@nontasansan) January 17, 2023
もちろん、一方では魔王信長らしい演出と賞賛するtweetもありましたが、2話目でこの調子だと、これから先はとんでもない事になるかも知れませんね。
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