何皇后はなぜ宦官の味方をしたのか?

2014年12月14日


 

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宦官 ゆるキャラ 後漢

 

黄巾の乱以前から、宦官と外戚の争いは、どちらかが優勢、片や劣性と

何度も繰り返すために、非常に混乱しやすいです。

しかし、この二勢力の間で起こったいさかいの中で、最もわけがわからないのは、

何進と何皇后の関係ではないでしょうか。

 

何進が袁紹と共に十常侍を廃そうとしたところ、何皇后はそれを止めるのです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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何皇后は外戚勢力であるはず?

後宮 美女 階級

 

劉弁の実母である何皇后は、どこからどう見ても、外戚勢力です。

国母になるためには手段を選びません。

霊帝の寵愛が深い邪魔な王美人を殺した過去もあるくらいです。

外戚勢力のナンバーワンといっても過言ではないでしょう。

 

しかし、十常侍のわいろによって、ころりと宦官の意見に耳を傾け、

兄である何進をたしなめてしまう。

普通に考えれば、おかしいです。

ここは兄と一緒になって、徹底的に宦官と劉協をつぶしておくべきところです。

 

そうとうスゴイわいろをもらって、目がくらんでしまったのでしょうか。

 

何皇后の立場は宦官より?

何皇后(毒蛇) 何進

 

金銭を積まれて目がくらんだのだとしたら、

何皇后はかなりおつむが残念な人です。しかしそんなわけはないと断言できます。

 

なぜなら何皇后は、肉屋の娘から皇后に上りつめた人です。

これは生半可な努力では達成できないことと言えるからです。

頭脳を駆使し、うまく人脈を使い、必死でこの地位を手に入れたに違いありません。

目先の欲望に飛びつくような人ではないのです。

 

何皇后の住む後宮という場所は、宦官の城です。

彼女が高い地位を手に入れるためには、宦官の協力が不可欠です。

宦官にわいろを贈り、皇帝と自分を取り持つ太いパイプ役となってもらうよう

働きかけ、ようやく皇帝の寵愛を得ることができるのです。

 

何皇后と宦官の間には、長い間に培われた深いつながりがあるということです。

 

つまり何皇后は、何進の妹という外戚の立場でありながらも、

もともとは宦官勢力下に含まれると言えるのではないでしょうか。

 

 

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