【シミルボン】兵士達の心のオアシス、軍市とはどんなモノだったの?




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兵士 朝まで三国志

 

三国志では、何万人という兵士が、将軍に率いられて、

時には数年という長い期間、各地を転戦したりします。

もちろん、彼等も人間、ただ配給の食糧を得るだけで、何年もの間

牛馬のような行軍は出来ないのであり、必ず息抜きを必要としました。

そこで誕生したのが軍市(ぐんし)という存在です。

 

今回は、三国志の話の表では、知る事が出来ない、

兵士達の心のオアシス、軍市について紹介します。




将軍が開いた兵士専用の娯楽件市場 軍市

潘璋

 

記録によると、軍市の存在は、紀元前3世紀の戦国末期に見られると言います。

「商君書」墾令(こんれい)偏によると、当時の軍市の様子がこのようにあります。

 

「軍市を興す時には、女を入れてはいけない、

そして、しかるべき商人を指名して商いをさせて、

兵士が必要な食料品を手に入るようにしてやり、

同時に娯楽などを提供すべし

 

軍市を置いて、食料品を売らないと、兵士は不満が溜まり

盗みなどが横行するようになるので注意が必要だ。

また、軍市に置いては、身元の確かな人間だけを入れ、

不良や博徒、遊侠の徒などは入れてはいけない。

 

そうなると、軍の規律が乱れ、その乱れは辺りの

町にも広がり、農民まで感化されて怠惰になるだろう

軍市の決まりが守られれば、農民は悪風に染まらず、

荒れ地は立派な農地になるのだ」

 

参考文献:商君書 中国流統治の学

著者: 守屋 洋/出版社: 徳間書店




大騒ぎをする兵士の中で命がけの稼ぎをする商人

潘璋

 

商君書では、軍市では、女を置かない事、決められた商人以外は、

軍市に出入りさせない事が決められています。

そういう事が守られないと周辺の町の農民まで悪風に染まると

書いていますから、軍市の中が、どんな様子か想像がつきます。

 

おそらく、兵士は普段の牛馬のような扱いのストレスを爆発させ

喰い散らかし、飲み散らかしたのでしょうし、あちこちで、

喧嘩も発生し刃物沙汰も生じたのでしょう。

 

なにしろ、市というのは常設ではありませんから、

軍市が立つ時に、ここぞとばかりに憂さを晴らそうとする

兵士の行動は、刹那的で殺伐としていても仕方ありません。

 

そんな中で商売をする商人や大道芸人は、文字通り、命の危険を

感じながら、体を張って商売していたのだと思われます。

書かれてはいませんが、軍市の商品は通常より割高で、

そうであればこそ、危険な軍市で商いをする人もいたのでしょう。

 

また、女を置かない事というのは、娼婦の事であり、

性病の蔓延や、喧嘩、或いはこちらの情報が娼婦を通し、

敵に漏れる事を防ぐという意味合いがあったようです。

 

参考文献:画像が語る中国の古代

著者: 渡部 出版社: 平凡社

 

将軍の儲けになった軍市の税金

 

この軍市は将軍の命令で置く事が認められ、その監督は、

軍市官という人間が当たりましたが、この軍市官の任命も

将軍の人事権の中で出来ました。

 

軍市で商売をした商人は一定の軍市之租(ぐんしのそ)という

税金を将軍に支払っていたようです。

 

この軍市之租は、国に納める性質のものではなく、

将軍の個人的なポケットマネーになりました。

一般の市では、売上の2%を納めていたそうですから、

全体で100万銭が売上げられれば税は2万銭、

何度か市を開けば、結構な金額になります。

 

将軍は、こうして、ポケットマネーを集めていき、

時折、士気を高める為に、兵士に酒食を振る舞ったり、

褒美を取らせる時の費用として使っていたようです。

 

辺境を守っていた将軍と言えば、三国志の董卓(とうたく)がいますが、

彼は部下には気前が良い将軍だったようで、或いは、軍市で徴収した租を

惜しげなく、部下に使っていたという事かも知れません。

 

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