架空戦記
北伐

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【春秋戦国時代の名言】俺は卑怯な真似はしない by 宋襄の仁

この記事の所要時間: 32




photo credit: Tattooed Hippy Sunset over Drax via photopin (license)

 

春秋戦国時代の君主は器の大きい人や面白い人が結構多いです。

春秋五覇の一人である斉の桓公(かんこう)は、

自分の命を狙った管仲を自分の配下に加えたことによって斉は覇者へと突き進んでいきます。

それとは反対に宋の襄公(じょうこう)という人物は覇者の地位をつかもうとして、

意味不明な行動に出た後、亡くなってしまいます。

今回は意味不明な行動を取ったせいで、

覇者の地位を掴むどころか自らの命を失うことになってしまった

「宋襄の仁」と言われる故事をご紹介しましょう。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




覇者の地位を狙う

photo credit: DSCF1368 via photopin (license)

 

斉は桓公が斉の国のトップに立った事と宰相に管仲を用いたことによって、

覇者の地位を手に入れます。

その後桓公が亡くなったことで斉は覇者の地位を手放すことになってしまいます。

桓公死後、天下の国々は覇者を目指そうとします。

斉の隣国にある宋の国の襄公も覇者の地位を目指す一人でした。

彼は覇者の地位を手に入れるにはどうしたらいいのか考えます。

そして彼が思いついた行動は諸侯を集めて会盟を行うことです。




拉致られた襄公

 

彼の呼びかけによって多くの国が集まりますが、ここで宋へ不満を持った楚国。

楚王は宋が自らの国より弱いくせに主導権を握って会盟を行っていることに反発し、

会盟の主催者である襄公を拉致します。

そして楚は襄公を拉致って宋の国を荒らしまわってから帰国します。

この楚の行動に激怒した宋は楚へ宣戦布告し、戦いを挑みます。

 

襄公の意味不明な行動その1:河を渡っている時に攻撃を仕掛けない

photo credit: Paris sky via photopin (license)

 

襄公は楚軍と対決するため軍を出撃させ、泓水(おうすい)で両軍は対峙します。

ここで楚軍は宋軍を打ち破るため、河を渡って宋軍へ接近。

ここで楚軍へ攻撃を仕掛ければ楚軍へ大損害を与えることが出来た襄公率いる宋軍ですが、

彼は楚軍へ攻撃命令を出しませんでした。

宋の宰相は襄公へ「今こそ攻撃を行う最大のチャンスです。攻撃しましょう。」と

何度も提案しますが、襄公は首を横に振って「バカ野郎。覇者たるもの卑怯な真似はできん」と

言って進言をはねつけます。

 

襄公の意味不明な行動その2:最後のチャンスを逃す

 

こうして楚軍は河を全軍渡りきると陣形を整えるべく行動を開始。

ここで宋軍が攻撃を仕掛ければ、大軍の楚軍は大混乱し、

軍の態勢を立て直すまでに猛攻をかけ続ければ、大勝利することも可能でした。

しかし襄公はまたしても攻撃命令をくださずに楚軍の陣形が完成するのを待ちます。

襄公の意味不明な行動を見て再び宰相が「攻撃を行うには今しかないですぞ。

早く攻撃命令をください」と進言。

だが襄公は再び口を開いて「このポンコツが!!ここで攻撃しては正々堂々の戦いが

できぬではないか。相手の陣形が整うまでまつ」と言って攻撃命令を下しませんでした。

そして楚軍が陣形を整えてから襄公は攻撃命令を出します。

 

結果・・・・惨敗。

 

襄公率いる宋軍は楚軍の圧倒的な兵数による攻撃によって大敗北。

襄公は弓矢傷を負いながらなんとか国へ帰還します。

国に帰ると民衆や将軍、文官から「お前バカじゃない。なんで楚の態勢が整うまで待ったんだよ。」

と非難の声が殺到します。

襄公はこの非難の声に「相手の隙をついて攻撃を行うなど卑怯者がすることだ。」

と言って自らの非を一切認めませんでした。

宋の宰相は襄公へ「戦に勝つ気がないなら、戦うな。」と言って批判します。

襄公の時と場合を選ばばいこの意味不明な情け深い行動を「宋襄の仁」と呼ぶことになります。

 

春秋戦国ライター黒田レンの独り言

 

宋襄の仁と言われるこの行動ですが、平時に臣下や民衆に情け深い行動を取れば、

名君として評判が上がることなりますが、

戦や勝負の時に情け深い行動を取ればそれは批判の的となるのは間違えないでしょう。

勝負の時はみなさんも情けをかけずに真剣に取り組みましょう。

「今回の春秋戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選

関連記事:【キングダム】桓騎の死に方を史実を元に3つネタバレ予想

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 後継者争いは出来レース?曹丕が皇帝に就くことは生まれる前から決ま…
  2. 張繍と賈詡は曹操に降伏したのは本心からではなかった!?
  3. 【管鮑の交わりとは何?】管仲と鮑叔の友情を描いた故事
  4. 范増(はんぞう)とはどんな人?項羽軍の頭脳として活躍した老軍師
  5. 子玉(しぎょく)って誰?三国志にも名前が出る楚の猛将・成得臣
  6. 【武田信勝の苦悩】偉大なる父の跡を継いだ若き当主に問題発生
  7. 孫権の本拠地である建業は始皇帝の嫉妬によって街の名前が変わった?…
  8. 【センゴク祭り】織田家のトップに就任してから9年の歳月をかけた尾…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 鍾会(しょうかい)は何で反乱を起こしたの?魏のイケメン武将の独立事情
  2. 暴走しているオヤジを追放して当主に就任した武田晴信(たけだはるのぶ)
  3. 周宣(しゅうせん)とはどんな人?夢を占わせれば、九割の精度を誇った魏の夢占い師
  4. 何で曹操はあれだけ関羽を愛していたのに配下から逃がしたの?
  5. 【ポスト五虎大将軍】蜀の四龍将が生きていれば蜀は魏を倒せた?
  6. 衝撃の事実!魏には2人の郭嘉が存在した!?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

張松(ちょうしょう)の裏切りがなければ劉備の蜀制圧は不可能だった? 曹丕(そうひ)得意の詩で蜀の調理法を斬る 漫画「センゴク」と「史実」から見る姉川の合戦 【遊侠列伝】さすが親分!!遊侠人のリーダー郭解が人に慕われた理由ってなに? 【蜀の建国~滅亡まで】蜀の国を背負って戦い続けた丞相【孔明編】 儒教が引き金?外戚と宦官の対立はなぜ起こったのか これぞ重箱の隅!三国志の時代の調理具・食器特集! 【シミルボン】びっくり!三国志の時代の役人は役所に五日間缶詰だった?

おすすめ記事

  1. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4
  2. 曹操の詠った漢詩を分析してみよう。いつのことかわかるかな?
  3. 【徹底分析】キングダムを書いた原泰久はココが凄い!原先生の意外な側面10連発
  4. 卑弥呼はなぜ死んだの?卑弥呼の死の謎に迫る!
  5. 三国志一の策謀家、袁術の伝説
  6. 謎の人物・婁子伯とは何者?その策「氷城の計」は可能なの!?
  7. 西施(せいし)とはどんな人?中国四大美女の一人であり復讐の道具として生きることになった美女
  8. 孫策涙目になるほどのフルボッコ!?小覇王をコテンパにした陳登

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP