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執筆者:黒田廉

鄒忌(すうき)とはどんな人?ある楽器の腕前で宰相まで成り上がった斉のナルシスト宰相

この記事の所要時間: 323




 

現在古代中国史の漫画は数多く世の中に存在しております。

レンのお気に入りの古代中国史の漫画・ピン。

この漫画は斉の兵法家である孫臏(そんぴん)が主人公として描かれている漫画です。

この漫画に登場する鄒忌(すうき)は斉の宰相として登場しているのですが、

鼻が尖っているちょっと悪役ぽいキャラクターなのですが、

この人、実はある楽器の名人でこの腕前で宰相に登りきった人です。

また彼は非常に美形な顔をしていたそうです。

今回はある楽器の名人であるナルシスト鄒忌をご紹介したいと思います。

 

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身長が高く、顔もカッコイイ琴の名人鄒忌

 

鄒忌はある楽器の名人でありました。

その楽器は琴です。

三国志にも匈奴に囚われの身となっていた蔡文姫(さいぶんき)が琴をよく奏でていたそうです。

この蔡文姫が使っていた琴の名人としての名望があった鄒忌は斉の名君として言われた

威王へ呼ばれて宮殿に赴きます。

彼は宮殿に入ると自慢の琴の技を披露。

威王は彼の琴の巧さと顔のカッコよさに惹かれ「君。宮殿に来ないか」と誘います。

鄒忌は威王の誘いを引き受けて斉の宮殿に入ることになると同時に威王の琴の先生として

召抱えられることになります。




威王をベタ褒めするが・・・・

 

ある日威王が琴の先生鄒忌のまでその腕前を披露します。

威王はあまり琴が上手くないことを自覚していたのですが、

鄒忌から「王様。琴まじでうまいっすね。自分教えることなんにもないですよ。」と

大して上手くない威王の琴の腕前をベタ褒めします。

威王は自分の琴の腕前を知っていたので、鄒忌がベタ褒めしたことに激怒。

剣を手繰り寄せて「貴様。ワシを馬鹿にしているのか。なぜワシの琴の腕前をそのように褒めたか。

返答次第では真っ二つにするぞ」と凄みを聞かせた口調で質問します。

鄒忌は「威王の琴の音色は整っており、大きい弦と小さな弦の良さを引き出して、

音の邪魔をしないのは四季のめぐりのようであるから

私は王の琴は素晴らしいとベタ褒めしたのです。」と述べます。

この言葉を聞いた威王は納得して鄒忌に謝ります。

鄒忌は「王よ。国を治めることと音楽を奏でることは一緒なのです。」と突然訳のわかんないことを

言い始めます。

 

政治は調和によって安定を得ることができる

photo credit: B&W Maroon 1 via photopin (license)

 

鄒忌は威王へ「琴もそうですが、大きな弦と小さな弦が出す音がたがいにぶつかり合ってしまえば、

音が汚くなります。

その為調和させることで美しい音色を出すことができるのです。

政治も同じでありましょう。

調和を大切にすることによって四季が狂うことなく巡ってくるのです。

もし調和が乱れたら天候は大いに乱れてしまい、作物は育たなくなり食料は減少します。

その原因は政治の乱れが理由です。私は琴の名手ですから政治を乱すことは絶対にしません。」

と自らの政治論を語り始めます。

威王はこの鄒忌の言葉を聞いて妙に納得してしまい、

彼を後日斉の宰相として任命するのです。

こうして鄒忌は琴の名人から一気に斉の政治の中枢へ駆け上ることになるのですが、

彼は宮殿に行く前に必ず鏡を見て自らの容貌を確かめてから仕事へ言ったそうです。

相当なナルシルとな彼ですが、彼が宰相になったことに怒りを感じていた人がいました。

 

戦国史ライター黒田廉の独り言

 

鄒忌が宰相になったことに怒っていたのは田忌(でんき)という将軍でした。

彼は琴の名手なだけで、政治詳しくないはずなのになぜ宰相の位へ登ることができたのか。

琴を引くだけが能の癖にと悪態を同僚などについておりました。

しかしこの田忌はある天才兵法家を客として向かい入れたことで自らの運命と斉の運命を

大きく変化させるとは鄒忌に大して文句を言っていたこの時は知る由もありませんでした。

ついでにこの田忌ですが「ピン」にも登場しており、非常に重要な人物として描かれております。

 

参考文献 中公新書 孟嘗君と戦国時代 宮城谷昌光著など

 

 

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黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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