三国志の時代の城の機能について図解解説


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三国志の時代の攻城戦、何度もアニメや漫画、映画でみますからイメージでは

何となく分りますけど、では、詳しく当時の城壁の様子となると分らないでしょう。

そこで、今回、はじさんでは、知識として当時の城を知りたい或いは二次創作として

三国志の時代の城を知りたいという読者の方へ、当時の城の様子を図解で

解説致します。

 

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当時の城の規模とは?

 

三国志の世界の城とは日本の城とは異なり、一つの村や都市の四方を

丸々城壁で囲いこんだものです。

中国社会風俗史という本によると周の時代の王城は、四方が九里(3・6キロ)

城壁の高さが七丈(21メートル)、四隅にある角楼(見張り台)は

九丈(27メートル)だったようです。

さらにその中にある宮門(宮殿)は城壁の高さが五丈、角楼は七丈です。

 

門は一面につき3つあり東西南北で十二門あり、一つの門には

3つの扉が開き、そこから三筋の道路が中央の宮門に通じて延びています。

 

諸侯の城は、城壁の高さが五丈で角楼が七丈で四方は、各五里(2キロ)、

城の高さや大きさは違いますが、基本の造りは周の王城と同じです。

このモデルは、その後の時代も基本踏襲されました。


三国志の時代の城を図解で説明

 

では、基礎知識を述べた上で、三国志の時代の城の機能について図解で

解説しようと思います。

 

 

・女墻(ひめがき)・・よく城の上にあるデコボコしたブロック状の遮蔽物です。

兵士は城壁の上を歩きまわるので、敵からの攻撃が激しい時には、

この女墻の背後に身を隠して、隙を窺いながら反撃する事になります。

よく漫画や映画でも見ますけど、あのブロックの名前が女墻というとは、

kawausoも初めて知りました。

 

※三国志の時代には、女墻は俾倪(へいげい)と呼ばれていました。

 

・馬面(ばめん)・・馬面とは、城の四隅の出っ張った部分の事です。

 

 

中国史では、董卓(とうたく)が築いた万歳塢(ばんざい・う)にその痕跡があるので、

三国志の時代にはポピュラーになっていたと思われます。

馬面は、城壁の角を広げる事で死角を減らし、さらには兵力を角に集中する事で

敵が城壁をよじ登る圧力に対抗できるようになります。

 

・角楼(かくろう)・・内側の壁で宮門の城壁の四隅に立つ見張り台です。

城内をくまなく見渡す事が出来る他に、太鼓が常備され、緊急の時には、

打ち鳴らす事で城内に危険を知らせる役割もあります。

 

・城門・・・説明不用で、城の出入り口です。

基本は一つの城市について十二門あり、入口は3つありますが、

小さな城市はその限りではない場合もあります。

昔は県門(けんもん)という機械仕掛けで門を引き上げたり、降ろしたりする

扉がありましたが、後漢の時代にはすでに失われ使われなくなったそうです。

 

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地味だけど重要な草・・

 

どうして、城壁の上に草が積まれてるのか不思議に思う人も多いでしょう。

実は、この草は防水用なのです、当時の城壁は黄土を版築という工法で、

積み上げて造るのですが、幾ら硬いとはいえ、所詮は土壁なので、

大雨が降り続くと、崩れてしまいます。

 

実際に人が住まなくなった城市は、あっと言う間に雨により、

城壁が崩れていき、土に帰ってしまうのです。

ですので、必ず、城壁の上に草を敷きつめて水を吸い取っていき、

城壁が崩れないように工夫していたのです。

 

実際に春秋公羊伝に出てくる宋仲幾(そう・ちゅうき)という人は、

城壁の上に草を被せるのを忘れその罪で捕縛されています。


  

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

中国の城壁が煉瓦造りになるのは、14世紀の明の時代に入ってからで、

元の時代でさえ、城壁は土であり城壁の上には葦を植えて補強していたようです。

命がけの戦いをしている最中に、城壁の上に、せっせと草を敷いている兵士を

想像すると、なんだかオカシイですが、真実は面白いものです。

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

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