広告募集
北伐

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志の時代の城の機能について図解解説

この記事の所要時間: 256




 

三国志の時代の攻城戦、何度もアニメや漫画、映画でみますからイメージでは

何となく分りますけど、では、詳しく当時の城壁の様子となると分らないでしょう。

そこで、今回、はじさんでは、知識として当時の城を知りたい或いは二次創作として

三国志の時代の城を知りたいという読者の方へ、当時の城の様子を図解で

解説致します。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?




当時の城の規模とは?

 

三国志の世界の城とは日本の城とは異なり、一つの村や都市の四方を

丸々城壁で囲いこんだものです。

中国社会風俗史という本によると周の時代の王城は、四方が九里(3・6キロ)

城壁の高さが七丈(21メートル)、四隅にある角楼(見張り台)は

九丈(27メートル)だったようです。

さらにその中にある宮門(宮殿)は城壁の高さが五丈、角楼は七丈です。

 

門は一面につき3つあり東西南北で十二門あり、一つの門には

3つの扉が開き、そこから三筋の道路が中央の宮門に通じて延びています。

 

諸侯の城は、城壁の高さが五丈で角楼が七丈で四方は、各五里(2キロ)、

城の高さや大きさは違いますが、基本の造りは周の王城と同じです。

このモデルは、その後の時代も基本踏襲されました。




三国志の時代の城を図解で説明

 

では、基礎知識を述べた上で、三国志の時代の城の機能について図解で

解説しようと思います。

 

 

・女墻(ひめがき)・・よく城の上にあるデコボコしたブロック状の遮蔽物です。

兵士は城壁の上を歩きまわるので、敵からの攻撃が激しい時には、

この女墻の背後に身を隠して、隙を窺いながら反撃する事になります。

よく漫画や映画でも見ますけど、あのブロックの名前が女墻というとは、

kawausoも初めて知りました。

 

※三国志の時代には、女墻は俾倪(へいげい)と呼ばれていました。

 

・馬面(ばめん)・・馬面とは、城の四隅の出っ張った部分の事です。

 

 

中国史では、董卓(とうたく)が築いた万歳塢(ばんざい・う)にその痕跡があるので、

三国志の時代にはポピュラーになっていたと思われます。

馬面は、城壁の角を広げる事で死角を減らし、さらには兵力を角に集中する事で

敵が城壁をよじ登る圧力に対抗できるようになります。

 

・角楼(かくろう)・・内側の壁で宮門の城壁の四隅に立つ見張り台です。

城内をくまなく見渡す事が出来る他に、太鼓が常備され、緊急の時には、

打ち鳴らす事で城内に危険を知らせる役割もあります。

 

・城門・・・説明不用で、城の出入り口です。

基本は一つの城市について十二門あり、入口は3つありますが、

小さな城市はその限りではない場合もあります。

昔は県門(けんもん)という機械仕掛けで門を引き上げたり、降ろしたりする

扉がありましたが、後漢の時代にはすでに失われ使われなくなったそうです。

 

関連記事:董卓が築城した要塞が絶対防御すぎてヤバイ!郿城(びじょう)とは何?

 

地味だけど重要な草・・

 

どうして、城壁の上に草が積まれてるのか不思議に思う人も多いでしょう。

実は、この草は防水用なのです、当時の城壁は黄土を版築という工法で、

積み上げて造るのですが、幾ら硬いとはいえ、所詮は土壁なので、

大雨が降り続くと、崩れてしまいます。

 

実際に人が住まなくなった城市は、あっと言う間に雨により、

城壁が崩れていき、土に帰ってしまうのです。

ですので、必ず、城壁の上に草を敷きつめて水を吸い取っていき、

城壁が崩れないように工夫していたのです。

 

実際に春秋公羊伝に出てくる宋仲幾(そう・ちゅうき)という人は、

城壁の上に草を被せるのを忘れその罪で捕縛されています。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

中国の城壁が煉瓦造りになるのは、14世紀の明の時代に入ってからで、

元の時代でさえ、城壁は土であり城壁の上には葦を植えて補強していたようです。

命がけの戦いをしている最中に、城壁の上に、せっせと草を敷いている兵士を

想像すると、なんだかオカシイですが、真実は面白いものです。

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司馬懿の次男

関連記事:司馬懿は大軍を率いていながら孔明にビビって逃走したってほんと?

 

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 101話:曹操魏王に、そして劉備は漢中奪回を目指す
  2. 【真田丸】NHK大河ドラマ決定記念!家康と劉備の黒歴史の共通点。…
  3. 32話:ブチ切れる献帝、曹操暗殺を指示
  4. 【キングダム】信は大将軍の前に「李信」に改名するの?その理由に迫…
  5. 遼来遼来!! 泣く子も黙る張遼の合肥伝説
  6. なんで孫策と周瑜が義兄弟の契りを結んだの?その驚くべき理由とは?…
  7. 何で日本人は三国志が好きなの?
  8. 【今さら聞けない】妖怪三国志ってなに?お父さんも子供も夢中の新世…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【キングダムに描かれない】秦の時代の貧困のリアルを追ってみる
  2. 王昶(おうちょう)ってどんな人?治世に優れた優秀な政治家で、軍事面でも頼れる魏の武将
  3. 88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する
  4. 蒙恬(もうてん)はどんな性格なの?真面目さの照れ隠しの軽い性格
  5. 47話:曹操軍、新兵器 発石車で石弓隊を撃破!
  6. 【三国志マナー】あなたは大丈夫?間違うと首が飛びかねない!?三国時代のマナーを紹介!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【月間まとめ】2016年2月の注目ニュース10選! 【優劣対決】戦国武将小早川秀秋 VS 蜀の二代目皇帝劉禅一体どちらが優れていたのか。PART2 司馬炎(しばえん)ってどんな人?三国時代を終わらせたスケベ天下人 【キングダム名物】将軍同士の一騎打ち、印象に残る名勝負は? 竜にも階級があった!?某国民的・神龍が登場する漫画は中国史に忠実だった! 思わず「やりすぎだろ」と声が出る!脳筋・呂布が袁術にたかる方法が現代でも使える【ビジネス三国志】 100話:奮戦する張遼、孫権を二度も追い詰める 菫卓が死んだ後、長安はどうなったの?

おすすめ記事

  1. 【関羽の北伐】麋芳、士仁はなぜ関羽に嫌われてたの?
  2. 羅貫中はケアレスミスをしていた?三国志時代の紙の価値
  3. 知らないと貴方も騙される!龐統の心の誘導テクニックが使えるのでこっそり教えちゃいます!
  4. 司馬攸(しばゆう)とはどんな人?司馬家の秀才として認められていた司馬炎の弟
  5. 魏の2代目皇帝・曹叡(そうえい)はいったいどんな仕事をしていたの?
  6. 【転職で悩んだら】転職の不安は呂布マインドで吹き飛ばせ!
  7. 【告知】読者参加型企画!三国志の時代にタイムスリップしたらやりたい事
  8. 張邈(ちょうばく)とはどんな人?親友の曹操を裏切って反旗を翻した政治家

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP