織田信長の勢力は少しづつですが確実に拡張していくことになります。
だが織田家が勢力を拡大しようとすると必ず強大な敵が立ちはだかることになります。
ここでこの記事を読んでいるはじさん読者の皆様。
信長に敵対している勢力を整理するため日本地図をググって頂ければと思います。
日本地図をググっていただけたらまず織田家の勢力範囲をご紹介していきたいと思います。
織田家は尾張(おわり)、美濃(みの)、伊勢(いせ)、近江(おうみ)、越前(えちぜん)、
それに京都を中心とした畿内(きない)等が
織田家の勢力範囲(全域を統治していないところは省いております。
詳細を知りたい方はぜひ信長領土でググってください)と
言えるでしょう。
次に信長に敵対している勢力をご紹介しましょう。
まず畿内(現在の大阪近辺)には石山本願寺(いしやまほんがんじ)や
八咫烏で有名な紀州の雑賀衆(さいかしゅう)。
北陸には戦国最強の騎馬隊を率いている上杉家。
甲斐(かい)には上杉家と肩を並べる戦国最強の武田家。
さらに中国地方には西国の覇者・毛利家などなど。
信長を中心として日本を見た場合、東西南北全てが反信長として結集しており、
まさに信長は包囲されていると言っても過言ではない状況でしょう。
こうした状況下の中信長は、
羽柴秀吉に中国地方攻略戦の総司令官として就任することになり、
中国地方の攻略の前線拠点として播州(ばんしゅう)の攻略を行わせます。
関連記事:【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最後
中国地方攻略戦の総司令官に任命
羽柴秀吉は北近江の浅井家討伐後に大名として出世することになります。
彼はその後も信長に付き従って各地で功績を挙げ続け、
ついには織田軍の主力部隊の一翼を担う人物として成長することになります。
秀吉の配下には弟である羽柴小一郎秀長(はしばこいちろうひでなが)を筆頭に
蜂須賀小六(はちすかころく)や天才軍師・竹中半兵衛重治(たけなかはんべえしげはる)、
マンガ・センゴクでお馴染みの仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)など
多くの武将が集まってきます。
そんなある日、秀吉は信長から「おみゃ~を中国方面司令官として任命するから
励めよサル!!」と命令を受けます。
秀吉はこうして信長から中国方面司令官として任命されることになります。
しかし秀吉にとって中国方面司令官に任命されたことによって、
苦難の連続が始まることになるのでした。
播州の状況は・・・・
秀吉が中国方面司令官に任命された時の中国地方の状況は、
どのような状態だったのでしょうか。
ここから話を始めなければ話は全く進まなくなるので、
できるだけ簡単に説明させていただきますのでどうか皆様はご辛抱のほどを。
また○○がわかりにくいなどがありましたら質問フォームにご連絡いただければ、
記事として掲載させていただきますのでご連絡ください。
さて話を戻します。
秀吉が司令官として任命された頃、毛利家と織田家は敵対関係にあり、
但馬と播磨(はりま=播州)の地域が毛利と織田軍が争っている最前線でした。
秀吉が播磨へ到着すると播磨の有力な国人衆である別所(べっしょ)・
小寺(こでら=黒田官兵衛の主君)、赤松(あかまつ)などは既に織田家に降伏しており、
秀吉の味方となっておりました。
その為、播磨で秀吉に敵対行動を行っている小さい国人衆などの討伐や調略などは
比較的にスムーズに進んでいき、播磨のほとんどはすぐに秀吉によって平定されます。
秀吉は意外と簡単に播磨の平定ができ一定以上の成果を上げます。
秀吉はこの播磨の平定で彼の将来に大きく関わる人物と出会うことになります。
その人物の名は黒田官兵衛(くろだかんべえ)です。
秀吉は彼が播磨平定で一定以上の成果を上げると次第に、
信頼を寄せていくことになります。
さて秀吉は播磨平定の仕上げとして播磨・美作(みまさか)、備前(びぜん)の重要拠点で、
毛利家の前線拠点である上月城へ軍勢を進めます。
上月城へ麒麟児が入城
羽柴秀吉は毛利家の播磨における前線拠点である上月城を攻略することに成功。
彼はここに尼子家臣・山中鹿之助(やまなかしかのすけ)や尼子勝久(あまこかつひさ)らを駐屯させます。
山中鹿之助は上月城へ入城するとすぐに城を見て回ります。
そして彼は毛利家の軍勢がこの地にやってきても織田家の援軍が、
耐えられるように城の改修を進めていきます。
だが出雲の麒麟児と言われた山中鹿之助にとってこの城は、
災いを呼ぶ城になってしまいます。
戦国史ライター黒田レンの独り言
こうして秀吉は播磨平定に功績を挙げることに成功。
しかしここから彼にとって思いもよらない大どんでん返しが巻き起こることになります。
さてそれはどういったどんでん返しなのでしょうか。
参考文献 中公新書 信長と消えた家臣たち 谷口克広著など
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