今から743年前、アンゴルモアの大王は海を越えて日本にやってきた・・
日本史上最大の危機、元のフビライ・ハンによる日本侵略、文永の役と弘安の役。
神風が吹いた以外に日本人が内容を知らない、この戦いを正面から描いたのが
たかぎ七彦の「アンゴルモア元寇合戦記」です。
絵巻物でしか分からない元寇(げんこう)を写実的に人間群像劇として描いた
こちらの作品、はじ三は今後もバックUPしていきますよ。
今回は、たかぎ七彦先生困惑?漫画の気になる今後をkawausoがガチ予想します。
アンゴルモア元寇合戦記に関する全記事一覧はこちら
前回記事:「文永の役」を超簡単にわかりやすく説明!アンゴルモア元寇合戦記がさらに楽しめる!
関連記事:今更勉強しにくい鎌倉時代ってどんな時代なの?アンゴルモア 元寇合戦記を100倍楽しむ!
この記事の目次
モンゴル軍が対馬を去ったら、朽井迅三郎はどうなるの?
自他共に認める、アンゴルモア元寇合戦記ウォッチャーkawausoは、
現在、大変に気にかかる事があります。
それは、対馬(つしま)をモンゴル軍が去ってしまう事なのです。
「え?モンゴルが去るなら、それは良い事じゃないか?」ですか?
確かに、それは目出度いのですが、じゃあ、今後の漫画はどうするのか、
それが、非常に心配なのです。
なんてこった、、主人公、朽井迅三郎は博多まで行く義理がない・・
史実では、モンゴルと高麗(こうらい)の連合軍は、1274年の10月5日から、
10月14日まで9日間対馬に布陣しています。
そこから壱岐(いき)に移動していくのですが、そうなると
朽井迅三郎(くちい・じんざぶろう)はどうなるのでしょう?
いきがかり上、対馬の戦いでは対馬武士団や流人を率いて、輝日姫を守る形で戦った
彼ですが、対馬からモンゴルから去れば戦う理由はないのです。
陰謀により、鎌倉を追われ罪人になった朽井には、鎌倉幕府への忠義の為に、
博多に向かうモンゴルを追ってまで戦う義理はありません。
では、9日過ぎたらアンゴルモア元寇合戦記はどうなるのでしょう?
kawausoが大胆に予想、今後のアンゴルモアの展開
元寇のクライマックスは、博多に上陸したモンゴル軍と九州の御家人との戦いです。
まさか、ここまで描かないで、「対馬は守られました、ちゃんちゃん」とは、
いくらなんでもあり得ないでしょう。
ならば、何とかして朽井迅三郎を、対馬から博多に移動させないといけません。
そのモチベーションは、どうやって造るのでしょうか?
その方法は、少年漫画の王道でないといけないでしょう。
それは、輝日(てるひ)姫がモンゴルの人質になり、金田城(かねたぎ)に
立て籠もる人々を救うという展開です。
圧倒的なモンゴルの大軍の前に輝日姫、ウリヤンエディの勧告を受ける
現在、金田城は、モンゴルの大軍により追われた獣達が逃げ場を失い集まっています。
それほどに、今度のモンゴル軍の包囲は、深刻な規模なのです。
モンゴルはプライドに懸けても金田城を落すつもりなのでしょう。
今度ばかりは、全員討ち死にしかないと絶望する金田城の人々に、包囲する側の
モンゴル千戸将軍、ウリヤンエディから手紙が届きます。
そこには、輝日姫を差し出せば、金田城の攻撃は停止すると書いてあります。
ウリヤンエディは、輝日姫に惚れているという伏線・・
アンゴルモア元寇合戦記を読んだ人は、ウリヤンエディというぽっちゃりした
モンゴル軍の若き将軍の事は承知していると思います。
彼は、自分を射殺しようとした輝日姫の美貌に心を奪われました。
つまり、戦利品として自分に欲しいと考えたのです。
しかし、輝日姫が立て籠もる金田城は、モンゴル軍の総攻撃に曝されます。
そうなれば、輝日姫は自決するか、モンゴルの別の将軍に捕らわれ戦利品にされます。
それは、ウリヤンエディに取って許し難いし、憂慮すべき事です。
ですので、ウリヤンエディはモンゴルの王族の特権をフルに使い、
司令部に直訴、輝日姫を人質に渡す事を条件に金田城を見逃すという提案を
出すのではないか?と思います。
あの、ぽっちゃりエディにそんな権限があるの?
さて、ここで問題は、あのウリヤンエディに、そんな私情をゴリ押しする権限が
あるか?という事ですが、kawausoはあると思います。
というのも、彼が所属するウリヤン家というのは、1251年にクビライ・ハンが
大理を攻撃した時に、副官を務めたウリヤンカダイを出した家だからです。
このウリヤンカダイは、1260年、フビライが大ハーンに即位する際にも、
フビライを支持して同じく大ハーンを名乗ったフビライの弟アリクブケと戦っています。
史実には、ウリヤンエディという名前はありませんが、流れから考えて、
エディは、このウリヤンカダイの孫設定ではないか?と思います。
また、このウリヤンカダイの父は、チンギスハンの四狗と言われた勇将スプタイで
それを考えると、ウリヤンエディの曾祖父がスプタイになります。
あくまで仮定ですが、二十代の若さで千戸将軍に任じられ、ウリヤン家の人間ですから
それはエリート中のエリートなのでしょう。
モンゴルにとっては、たかだか一個の山城ですし、ウリヤンエディがゴリ押しして、
輝日姫を差し出させる条件で和睦を主張すれば、あっさり飲みそうです。
関連記事:フビライ・ハンとは何者?モンゴル帝国のラスボスに迫る!
輝日姫を対馬に取り戻す為に、朽井迅三郎、モンゴル軍を追いかける
輝日姫は、金田城に手を出さない事を条件にウリヤンエディの人質になります。
圧倒的に不利な現状では、それがベストの選択でしょう。
しかし、対馬の人々の精神の支えだった輝日姫がモンゴルに降る事で、
人々は悲しみに沈む事になります。
もちろん、輝日姫を差し出す事で、戦争を回避した朽井迅三郎にも、
割り切れない思いが残る事になります。
その後、なんやかやあり、朽井は、輝日姫を取り戻す為に単独か複数かで
モンゴル軍の後を追う事になるのです。
どうです?もっともらしいでしょう。
アンゴルモア元寇合戦記ライターkawausoの独り言
自分を慕っている女の為に一命を懸けるのは少年漫画の王道です。
さらに輝日姫は、死んだと思われている安徳天皇(あんとくてんのう)の
曾孫かも知れないとなればそれは、打ちひしがれた対馬の人々の精神の復興の為にも、
絶対に必要な存在という事になるのです。
いずれにせよ、朽井迅三郎の戦いは、対馬だけでは終わらないでしょう。
たかぎ七彦先生、渾身の戦国チャンバラ時代劇、アンゴルモア元寇合戦記、
最新巻7巻では、それまで仲間だった同じく流人の白石和久(しらいしかずひさ)が、
流人の男衾三郎(おぶすま・さぶろう)を経由し、これを殺害、その後、
ウリヤンエディに寝返り朽井と刃を交えます。
「なんだ、白石もただのチンピラか、、」なんて軽蔑するなかれ、、
そこには、悲しい哀しい、白石の過去があったのです。
ああ、白石は裏切ったけど良い人だったのだなと思えて切ない
アンゴルモア元寇合戦記、最新七巻は、コチラです!
アンゴルモア元寇合戦記に関する全記事一覧はこちら
関連記事:「アンゴルモア 元寇合戦記」という歴史漫画が超絶面白い!
関連記事:朽井迅三郎(くちい・じんざぶろう)は実在したの?アンゴルモア 元寇合戦記の主人公に迫る