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【三国夢幻演義 龍の少年】深いい解説その3「疎開の旅」

三国夢幻演義バナー 龍の少年

 

こんにちは。光月ユリシです。

拙著「三国夢幻演義 龍の少年」に関心を持ってくださり、ありがとうございます。

この小説では、著者の意向により、記録に残る様々な

人物にスポットを当て、活躍の場を与えています。

中には、それ誰?と首を傾げるような人物も登場します。

 

解説3回目はそんなマイナーだけど、

重要なキャラクターについて説明したいと思います。

 

方士・葛玄とは何者?

 

小説では、孔明と疎開の旅と共にすることになる葛玄。諸葛玄じゃありません。

葛玄は164年生まれで244年死去、

後漢末期から三国時代にかけて動乱の時代のど真ん中を生きた人です。

 

本籍は瑯琊となっています。

そうです、孔明と同郷なのです。

ここで思い出されるのは葛氏と諸葛氏のエピソード。

これに関しては作中で紹介しています。

 

さらに葛玄は三国志に登場する仙人・左慈の弟子で、

予章の閣皂(かくぞう)山で修業し、丹陽に遷ったとあります。

これは彼も瑯琊から江南に疎開したのだろうことを想像させます。

 

彼の雅号を「烏有」としたのは、

「烏角先生」こと左慈の弟子であることを意識してのことです。

 

葛玄は方士として有能だったのでしょう。

後に葛玄は孫権に重んじられ、葛一族は呉政権で栄達します。

そして、晋代に神仙思想をまとめた「抱朴子(ほうぼくし)」を

著す葛洪の出現に繋がっていきます。

 

葛玄が孔明らと共に疎開したというのは私の独自見解ですが、

赤壁の戦いの際に方術で東南の風を起こしちゃう孔明です。

それ以前に方術を学んだ先生がいたと考えるのが妥当でしょう。

その上、葛玄は諸葛玄の赴任地となる予章郡の山奥で修業に励んで

いるのですから、孔明の方術の師として、これ以上の適任者はいないでしょう。

 

・・・ということで、孔明と葛玄の関係性にも注目しながら、今後の展開にご期待ください。

 

メジャーなのにマイナー、袁秘

 

其之三の冒頭で名門・袁氏について簡単に紹介しましたが、

もう少し物語が進展すると、あるマイナーな袁氏が登場します。それが袁秘です。

フライング気味ですが、今後の展開を予告する意味で、袁秘を紹介しておきましょう。

 

袁秘は沛国相を務めた袁忠の子で、

袁紹袁術とは同じ血筋ですが、遠縁にあたります。

史書の記録によると、黄巾の乱が起こった際に太守を守って死んでしまいます。

ですから、皆さんが知る三国志には出てきません。

 

では、なぜその袁秘がこの小説に登場するのかというと・・・

 

そうです。小説である「三国夢幻演義」では違った展開があったのです。

その辺のエピソードはいつか機会があれば紹介するとして・・・

 

「三国夢幻演義」では、各袁氏はその名声と同じく重要な役割を演じます。袁忠然り、

袁秘然り。袁紹袁術については皆さんもご存じのとおり。

 

その手に物語の行く末を占う鍵を握る袁秘。

彼がどう孔明と関係してくるのか、こちらもご期待ください。

 

光月ユリシの独り言

 

皆さん、もうおわかりだと思いますが、「三国夢幻演義 龍の少年」の主人公は孔明です。

そして、「龍の少年」とあるのは、

この作品が孔明を主人公に据えるためのスピン・オフ作品であることを示しています。

 

「三国夢幻演義」の本編は孔明が生まれるずっと前の、

曹操孫堅劉備の青年時代からスタートします。

 

そして、彼ら三人を主人公にして、清流派と濁流派の政争、黄巾の乱の勃発と収束を経て、

皆さんが知る董卓専横、群雄割拠の時代を史実に則りながらも、

新しいビジョンと展開で描いていきます。

 

上で紹介した袁秘の件はその途中で語られています。

「龍の少年」にも登場する曹操劉備が思わせぶりな台詞を吐くのは、

この本編が根底にあるということを頭の片隅に留め、

何があったのか想像を膨らませながら読んでいただけるとうれしいです。

 

できるだけ早い時期にこちらの本編も発表したいと思っています。

 

そのためにも、「三国夢幻演義 龍の少年」共々、応援よろしくお願いいたします。

光月ユリシ

光月ユリシ

投稿者の記事一覧

九州某県某市出身。いつの頃からか「三国夢幻演義」の執筆をライフワークとし、ついにはロケハンを兼ねて中国で働くことに決めたという筋金入りサンゴクサー。休みがあれば、三国遺跡や自然美を求めて中国を遠征する旅人系サンゴクサー。またある時は現地中国人との交流を深め、一人外交に従事する日中友好サンゴクサー。夢見がちだが、割合いい人との評判。

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