2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、訪日外国人が増えることから外国語で案内することが求められます。観光目的で来日する外国人が増えたことにより外国語を耳にする機会が増えたと感じている読者がいると思います。
今回は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて変化するタクシーについて取り上げます。この記事の前半では、トヨタの次世代タクシーについて取り上げます。後半ではタクシードライバーの英会話の講習について取り上げます。
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トヨタの次世代タクシー
タクシーといえば、会社ごとに色が塗り分けられいます。東京オリンピック終了まで都内を走るタクシーは全て深藍(こいあい)カラーに変わります。タクシー会社を見分けるためにはフロントドアか屋根についている行灯を見なければなりません。
タクシーといえばセダンタイプの車を思い浮かべる人が多いと思います。セダンタイプの場合、障害者が乗りにくいという弱点がありました。次世代タクシーはワゴンタイプでスロープをつけると、車椅子に乗ったままスムーズに乗車することができます。
ワゴンタイプのタクシーは300万円程度で、従来のセダンタイプよりも100万円以上も高くなっているという弱点があります。東京都は次世代のワゴンタイプのタクシーの普及を目指して1台あたり60万円の補助金を出して普及促進に努めています。
タクシードライバーの英会話講習
観光で訪れる訪日外国人が増えたことによりタクシー業界が変化しています。タクシードライバーが外国語を勉強しています。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けてタクシー乗り場にも変化が見られます。
東京都にある羽田空港国際線ターミナルでは、Hospitality Taxi(ホスピタリティータクシー)というステッカーをつけたタクシーを見かけた読者がいると思います。このタクシーの車内では運転手が外国人観光客に英語で話しかけている光景が見られます。
このホスピタリティータクシーのドライバーは2012年から業界団体の東京タクシーセンターが始めた英会話講習の修了者です。英会話講習では、20~50代の運転手が外国人講師に教わりながらの反復練習、運転手と外国人客の役になって後者まで英語で話す模擬練習があります。
外国人の質問の具体例として、クレジットカードが使えなかった時はどうするかとかコースはどう確認するかといった具体的な内容が挙げられます。他に、外国人観光客に尋ねるときに、”May I ask”を文頭につけると丁寧な表現になるといった指導内容が挙げられます。
タクシー会社の中には英会話講習だけでなく中国語など様々な外国語にも対応できるように講習を始めています。東京都の大手のタクシー会社には外国人ドライバーを増やしている会社もあります。
東京五輪ライターオフィス樋口の独り言
今回は東京オリンピック直前のタクシーの変化について取り上げました。前半ではタクシーの車両がセダンタイプからワゴンタイプのタクシーに変わりつつあることを取り上げました。今後、東京オリンピック開催に合わせて、全国のタクシーの車両がバリアフリー化したワゴンタイプのタクシーに変化する状況に注目したいと思います。
この記事の後半ではタクシードライバーの外国語の講習について取り上げました。東京だけでなく京都や大阪など世界的に有名な観光名所がある地域では訪日外国人が増えています。タクシー業界は新しい外国人観光客を取り込むために外国語を勉強するための講習制度を取り入れていることが分かりました。
外国語の講習制度については東京オリンピック終了と同時に終えるのではなく、オリンピック終了後も外国人観光客に対応できるように外国語講習を続けてほしいと思います。
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