弩のメカニズム
弩は上のイラストの通り、トリガーである懸刀と弓を架ける鉤牙、そして懸刀を引いた動力を鉤牙に伝え動かす牛という
3つの部品から構成されています。
実際の出土品は兵馬俑からも出土していますが、非常に精巧なつくりになっていました。
それは2200年前のものとは思えない、当時のハイテクを組み込んだ立派なものです。
弩を製造するテクノロジーは門外不出であり、当時の国家が弩を厳正に管理して人民の所有を認めなかった理由が分かりますね。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
キングダムから400年後の三国時代には、弩とより複雑なメカニズムを持つ連弩という飛び道具が開発されました。
連弩はマガジン(弾倉)を持ち、器具を操作する事で自動的に矢を装填して連射が可能という優れものでしたが、機構を複雑にした代償として、
射程距離と貫通力を犠牲にせざるを得ませんでした。
その為、比較的にシンプルな構造の弩は廃れず、その後も命脈を保つ事になったのです。
参考文献:春秋戦国の英傑たち五覇七雄の光芒
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム最新614話ネタバレ予想vol4「どうして楚は秦を滅ぼせたの?」
関連記事:キングダム最新614話ネタバレ予想vol3「秦は戦争を辞めたから滅亡した?」