これまで、はじめての三国志では、忘年会の歴史について古代中国から日本の戦国時代、
そして、中国や台湾における忘年会、尾牙、年会について紹介してきました。最後になる第四回は、最近の日本の忘年会事情をサクッと紹介していきますよ。
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この記事の目次
会社の忘年会ホントは行きたくない人が4割
kawausoは酒も美味しい物も大好きなので忘年会には昔から積極的に参加しています。
あと、一応ライターなのでアルコールが入って見慣れた人の態度が変わるのも興味深く拝見しています。ただ、最近の人は忘年会にあまり良いイメージがないらしく、田辺三菱製薬株式会社が全国20代~40代の働く男女500人を対象にしたアンケート調査によると、
・参加したい29.6%
・どちらかというと参加したい26.2%
・どちらかと言うと参加したくない29.0%
・参加したくない15.2%
このように、どちらかと言うと参加したくない29.0%、参加したくない15.2%合計で44%が参加したくないようです。飽くまでも、こちらは心の声なので、忘年会には参加しているけど、本当は嫌々という人が44%もいるわけです。
しかし、44%で驚いてはいけません、同アンケートを男女比で考えると20代女性は50%、30代は48%が参加したくないそうです。若い女性の過半数が本当は行きたくない、それが日本の忘年会の真実なのです。
上司のHPを削る参加したくない理由
では、44%の参加したくない人々は、どんな理由で参加を嫌がっているのでしょうか?
・上司が嫌いだから
・上司の話を聞くのが面倒臭い
・二次会に連れていかれる
・話がつまらない・あわない
・時間の無駄と感じる
・気をつかうので疲れる
・飲み放題になり、料理の質が下がり会費が割高
これは、ひどいですねー、上司の人が聞いたら心が折れますね。kawausoは、話がつまらないと時間の無駄が特に堪えます。でも、これが忘年会に行きたくない部下の本音なのです。受け入れましょう、皆が楽しくなってこその忘年会です。
部下の主体性を尊重した誘い方を
昔の忘年会は現在より上下関係が厳しく、その時に部下だった現在の上司は嫌な思いを乗り越えながらのし上がって来たという自負があると思います。しかし、現在はパワハラの時代というか、もっと深く個人主義が浸透してしまった世の中です。
上司と部下という関係性は会社の中だけであって、タイムカードを押したら、もう自分の時間、関わらないで下さいという若者が主流になりました。だからこそ、業務の延長のような忘年会に本当は行きたくないというアンケートが44%を占めるのでしょう。
俺が下っ端の頃はなぁ・・と言いたい気持ちは分かりますが、ここで部下に嫌われたら、もう二度と忘年会に来ないかも知れませんので、忘年会に部下を誘う時には、相手の主体性を重んじて、「もし良かったらこない?」とか、「少し顔を出してみない?」と誘いましょう。
こうして、部下の主体性を重んじつつ、逃げ道を残しておくのがポイントです。
もしかすると、忘年会参加したら、思ったより楽しかったとなるかも知れず、そうすると来年も参加する可能性が生まれますからね。
忘年会の断り方
個人主義が浸透しているというのは、一人っ子が増えてきて、コミュニケーションの取り方が分からなくなったという事もあります。つまり、忘年会を断るにしても、どうやって断わればいいか分からないという人も多くなっています。
そこで、忘年会の上手な断り方ですが、「私はお酒が飲めません」とキッパリと断るのは、相手の心証を害してしまう恐れがあります。誘う方も、善意で誘っているので、酒が嫌いだからとスパッと本音を言われると、ムッとしてしまうのです。
ですので、言葉にワンクッションを置くのが効果的です。それは、
・せっかくなんですが、
・もうしわけありませんが
・残念ですが
このような言葉をクッションとして本当の理由の頭につけて断ります。
○せっかくのお誘いですが、私はお酒が飲めません
×私はお酒が飲めません
このように、同じ、お酒が飲めませんと言うのでも、クッション言葉がつくだけで、受け取り方が違うのが分かりますね?
二次会を楽しく盛り上げるには
田辺三菱製薬会社のアンケートによると、忘年会の二次会に参加するかどうかの調査では約7割の人が断った人がいます。しかし、一次会で大盛り上がりして、二次会に参加する人が少ないと寂しい気持ちになるのも事実です。
二次会に上手に人を誘うコツは、あなたにはどうしてもきてほしいと特別感のある誘い方をするのがポイントです。誘われる方は、自分は必要とされていると感じて、二次会にも参加してくれるかも知れません。
ただ、その場合でも、「途中で帰ってもいいからね」など主体性を尊重する態度を示しましょう。また、行こうか行くまいか迷っているようなら、「今、○○さんと○○さんが参加する事になっているよ」と他に参加する人の名前などを挙げると、決心がつきやすくなります。でも、少しでも表情が曇るようなら無理強いするのはやめましょう。
幹事さんを助けてくれるアプリ
楽しい忘年会ですが、厄介なのは忘年会の幹事に選ばれてしまった時です。大体の職場では、セクションごとに持ち回りだと思いますが、幹事に選ばれると、会費の集金からスケジュール調整、お店の選定や、盛り上がった時には二次会会場の選定、酔った仲間の介抱など、おちおち酔っぱらう事も出来ませんよね?
そんな大変な幹事さんの仕事を助けてくれるスマホアプリを紹介します。
・食べログ・・飲み会や女子会の定番アプリ
・ぐるなび・・お店検索:クーポンつき
・dグルメ・・・おうちゴハンと外食、どっちも
飲み会アプリ
・ボイスチェンジャー・・・ヘリウム、宇宙人、自分の声を変えられます。
・効果音マスター・・・・・80種類の効果音で飲み会を盛り上げます。
・クイズ効果音・・・・・・ピンポーン、ブー!でクイズ大会も大盛り上がり
・幸運ホイール抽選・・・・カラフルルーレットで抽選出来ます。
嫌な幹事の仕事ですが、立派にこなすと、職場での評価がアップするのも事実です。
上司のポイントを稼ぐと割り切って、スマホアプリを駆使してライバルに差をつけちゃいましょう。
2019年の忘年会トレンドは友達とゲリラ忘年会
2019年の忘年会トレンドは、友人同士で当日決めるゲリラ忘年会だそうです。
「ホットペッパーグルメ」が最新忘年会事情についてアンケートを取った結果、友人など気の置けない仲間と当日その場で決まった忘年会でも行きたいか?というアンケートでは行きたいが60.9%と6割が当日その場で決まった忘年会でも友達同士なら行きたいと回答。逆に、相手が職場の同僚や上司だと31.6%と1/3にも満ちませんでした。
つまり、2019年に一番盛り上がる忘年会は、気の置けない友達とその場で決める忘年会という結果になりました。
こちらのアンケートは調査対象が20歳から59歳の男女と幅広いので、仕事の仲間とプライベートの友達は別という考え方が日本社会で浸透しているとも言えます。また、忘年会の予算は友人・職場とも3000円が最多で参加者は10~15人が一番のボリュームゾーンでした。しかし女性は4~6人の小規模な忘年会を好む傾向も強いようです。
忘年会というとスケジュールを決めて行う感じがしますが、友達とゲリラ忘年会で即決で飲みにいくのも20代の若い頃を思い出して楽しいかも知れませんね。
kawausoの独り言
忘年会の姿は時代と共に変化していきました。
しかし、参加する人たちが楽しいと思える忘年会が、また来年もやりたいと思える良い忘年会であるという真理は不変ではないかと感じます。読者の皆さん無理強いをせず、お酒を介して気の合う仲間と大いに飲んで騒ぎ、一年の慰労と新年への英気を養いましょうね。
参照:田辺三菱製薬株式会社アンケート
ホットペッパーグルメアンケート
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