諸葛亮ブチギレ!曹真の凄さが分かる!街亭の戦いと北伐での圧勝

2020年8月15日


はじめての三国志_ページネーション

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曹真の凄さが分かる!(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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備えるということ

敵に囲まれる馬謖

 

曹真が備えていたのはそれだけではありません。この後に張コウが馬謖を打ち破り、三郡は魏によって再び奪取されます。ここから曹真は再び諸葛亮の北伐を予見。次の北伐ルートを予見して、防衛強化をしたことで次の冬の第二次北伐を見事に防ぐことができました。正に完勝と言って良いでしょう……王双がやられてしまいましたが

 



伝での違い

正史三国志_書類

 

此処までの記述でも分かるように、正史三国志というのは伝によって分かれています。このため伝によっては話が食い違うこともあり、有名な赤壁の戦い(せきへきのたたかい
)
でも実際に伝をまとめていくと何が何だか良く分からなくなっていくこともしばしば。

 

正史三国志・呉書を作り上げる韋昭(いしょう)

 

しかし実際にその配置を確かめてみたり、時代背景を照らし合わせてみると面白い発見ができることも多く、それが何よりも楽しいのです。新しい発見や考察もできるので、街亭の戦いだけでなく色んな場面を振り返ってみて下さいね。

 

余談

ポイント解説をするセン様

 

最後にちょっと予断を。清朝の道光年間(どうこうねんかん)陝西省(せんせいしょう
)
西安(せいあん)の郊外で、曹真の業績を称えた石碑(せきひ
)
が発掘されました。一部しか内容が残ってはいませんが、曹真が諸葛亮を撃退したことの記録とされる、歴史的価値が高いものです。

 

ただし一部が三国志演義の諸葛亮を愛する地元民に削られるなど、三国志演義の人気の高さも伺える面白いものともなっています「大將軍曹眞殘碑」は京都大学人文科学研究所画像データより見ることができますので、良ければ曹真の活躍の記録を見てみて下さいね。

 

外部リンク:大將軍曹眞殘碑(京都大学人文科学研究所画像データ)

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は街亭の戦いの戦いについて、曹真伝、諸葛亮伝の二つから追っていきました。この一つの戦いについていくつもの伝を見なければ分からないというのは、正史の面倒なところでもあり、面白いところでもあります。

 

筆者の一押し武将ということもあり、やや曹真に偏った味方になったてしまった節はありますが、ぜひ皆さんも「この戦いはどうだったのか」を、正史を照らし合わせて考えて見て下さい。きっと楽しい考察ができると思いますよ。

 

参考文献:蜀書諸葛亮伝 魏書曹真伝

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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