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口臭が酷い家臣を傷つけないように指摘した皇帝

2022年9月18日


 

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老荘思想(ろうそうしそう)

 

おじいちゃんお口くさい!ごめんごめん、お婆さんポリデント!かつて一世を風靡した入れ歯洗浄剤のCMですが、三国志の時代にも口臭は大きな問題でした。特に弁舌において皇帝に仕える重臣にとって口が臭いのは大問題。

 

水滸伝の包道乙 仙人

 

しかし、口臭は当人は気づかず、周りも注意しにくいデリケートな部分でした。そこで面と向かって言わずにそれとなく口臭を気づかせる方法を取った皇帝がいました。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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漢の時代のある老臣は口臭持ちばかり

西遊記巻物 書物_書類

 

漢の時代のある老臣はかなりの口臭持ちでしたが、キャリアが長い事もあり、周囲は面と向かって口が臭いと告げる事が出来ません。特に毎日、老臣の言葉を聞く皇帝は、顔をしかめる事もできず毎日ストレスです。

 

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鶏舌香という舶来の品を老臣にプレゼントした皇帝

 

そこで鶏舌香という舶来の品を老臣にプレゼントしました。「これを口に入れて毎日噛むが良いぞ」皇帝から直接に品物を下賜された老臣は感激し、さっそく噛んでみますがこれがとても苦く、口の中がピリピリと痺れた感じになりました。

 

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毒だと勘違いした老臣

憤死する麋竺(モブ)

 

(これはもしや毒では…わしは毒を賜ったのか)

 

不安になった老臣は家に帰り、家族にわしはどうやら陛下から毒を賜ったもうじき死ぬかも知れんと打ち明け、家族は大騒ぎになります。しかし、やがて老臣の口からよい香りがするのに家族は気づき口から鶏舌香を出させてみると大笑い。

 

「これは、口臭を消す鶏舌香ですよ。陛下は、父上の口が臭いので鶏舌香を賜ったのでしょう」

 

毒ではないと知って安心した老臣も大笑いしたそうです。鶏舌香とは、丁子の事で仁丹のような香りがしますが老臣は初体験で驚いて毒と間違えたんでしょうね。

 

参考:古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで/61ページ /中央公論新社/柿沼陽平/2021年12月25日三版/

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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