松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」で今川義元を演じる狂言師の野村萬斎さん。今回のドラマでは若き家康の師、そして幼くして父を失う家康の父代わりとして、大きな影響を与える存在です。そんな野村萬斎さんから見て、松潤家康はどう見えているのでしょうか?
ズバリ!松潤家康はカワイイ
野村さんは松本潤さんの演技について「私の前では非常にコケティッシュというか可愛らしいところもあり、我が子のように演じてくれているのでこちらとしても父親としてやりやすい」とコメント。実際の松本潤さんは39歳なので、もう青年というわけではないけれど、非常に青年らしく演じていて、そこが魅力ではないかとも語りました。
実の息子、今川氏真との対比
松潤家康の師であり、父代わりとして戦国の権謀術数だけではなく、天下を治めるのに重要な統治の仕方、王道を教える重要な役どころを担当する野村義元。
そんな義元には実子である溝端淳平さん演じる今川氏真がいるのですが、家康と氏真の対比について野村さんは「溝端さんは非常にストイックな役作りをされていて、義元がストイックに向かうような重圧をかけているのではないか」とコメント。そして氏真と家康、義元の「息子同士」の対決がドラマの見どころだと語りました。
見直される文武両道の王者 今川義元
従来、今川義元は桶狭間の戦いで格下の織田信長の奇襲に敗れたとして、政治的に有能ではあるが武士としては弱い公家大名のイメージで描かれてきました。
しかし、近年の研究により、戦国大名として分国法を定めて領地を統治し発展させた名君であり、信長の父の織田信秀を威圧し尾張に勢力を伸ばしてきた事も知られています。桶狭間の戦いも信長の計算づくで翻弄されたというより、たまたま信長が奇襲をかけた所に義元本陣があったという不運が重なっていたようです。
近年の大河でも公家装束にお歯黒の義元イメージは徐々に改定され、しゃべらない演技で恐怖を演出した「女城主直虎」の春風亭翔太さん。剛毅で果断な義元を演じた「麒麟がくる」の片岡愛之助さんと文武両道の義元が登場しています。
今回、さらに重厚で威厳があり、家康の師となる野村萬斎さんが義元を演じる事で、文武両道の今川義元のイメージがさらに定着するかも知れませんね。
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