縄文時代から日本人はクリエイティブより職人気質だった

2022年12月22日


 

縄文人 縄文時代の狩り

 

 

21世紀は、とにかくオンリー1、クリエイティブな感性が大事だなんて言われます。しかし、実際にはクリエイティブどころか毎日毎日似たような仕事をこなす日々、ああ管理社会は嫌だ、縄文時代に生まれていれば、毎日好きに土器が焼けたのに、なんて現実逃避したい気持も湧いてきます。でも、いかにもクリエイティブに見える縄文時代も、実は職人気質の人が多かったようですよ。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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縄文土器は地域でデザインが驚くほど似ている

縄文土器を持つ縄文人 kawausoさん風

 

 

縄文時代の調理器具だった土器ですが、考古学調査によるとほとんどの土器には地域ごとに似た特性があり均等な造りをしているそうです。例えば火炎型土器は信濃川流域でしか出土しませんが、なんと500年もの間、同じようなタイプの土器を造っている事が判明しています。1人の縄文人が500年も生きるわけもないので、これは火炎型土器にはテンプレがあり、それを元に、大勢の縄文人が火炎型土器を造っていたと考えるのが自然です。

 

 

縄文土器は職人気質の世界

どんぐりを食べる縄文人 kawausoさん風

 

 

縄文時代の土器は、1人の人間がのんびり造るというより集団で造っていて、ベテランの土器職人が土器をチェックし、出来が悪いと作り直させたりしていたようです。つまり縄文土器とて、好き勝手なデザインでは造る事が出来なかったんですね。なんだか、縄文時代もクリエイティブよりは、絶えず土器の完成度を上げる努力をする職人気質の方が歓迎されそうですね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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