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ご一緒にポテトはいかがですか?が名フレーズである理由


 

皆さんはハンバーガーショップに行き、ハンバーガーを注文した時、「ごいっしょにポテトはいかがですか?」と聴かれた事はありますか?筆者はありません。最近はハンバーガーを単品で頼むお客は稀で、大体のセットメニューにポテトが含まれているので、言わなくなったとも考えられますが、この「ごいっしょにポテトはいかがですか?」のフレーズはセールス的にも最強の名フレーズなのです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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クロスセルというマーケティング手法

株式会社三国志で働く劉備と孔明

 

「ごいっしょにポテトはいかがですか?」のフレーズはマーケティングの世界ではクロスセルと呼ばれる手法です。クロスセルとは、顧客が購入している商品と別の商品を提案して購入を検討してもらうテクニックの事です。

 

貨幣を量産してハイパーインフレを起こす董卓

 

 

一般にマーケティングでは新規顧客の獲得には多大な費用と労力がかかりますが、クロスセルのテクニックが成功すれば、すでに顧客になった人に、さらに商品を売り込む事が出来るので売上アップに欠かせない手法なのです。特にネットの世界では、一つ商品を買うと、こんな商品も売れていますと提案される事がありますよね?あれが典型的なクロスセルです。

 

 

ごいっしょにポテトが最強の理由

空腹の三国志の兵士(兵糧)

 

では、ごいっしょにポテトが、どうしてクロスセルとしては最強なのでしょうか?それはハンバーガーショップに行く人が確実に空腹であり、単品のハンバーガー以外に、もう一品何かを注文する可能性が高いからです。

 

はじ三倶楽部 スマホの誤変換でイライラする参加者(はてな)

 

 

ハンバーガーショップに行って「ハンバーガーはいいから飲み物くれ」という人は、まずいません。飲み物だけなら自販機で買う方が安いからです。ただし、空腹のお客がハンバーガー以外に何を食べるかは聴いてみないと分かりません。しかし、そこで「ほかにご注文はありますか?」と毎回聞かれるのは面倒です。何故ならハンバーガーショップに行くお客は、ハンバーガー以外に明確に何を食べようと決意して来店はしないからです。

 

はじ三倶楽部 語りたいけどウザがられるかな

 

 

ほとんどは「ハンバーガー一個は物足りないな、もう一つなにかないかな」くらいですから、お客にそれを決めてもらおうとするとストレスになります。そこで「ごいっしょにポテトはいかがですか?」の出番になるのです。ポテトが嫌いな人というのはあまりいません。ドイツやアイルランド、イギリスでは主食になるくらいポピュラーなので「ごいっしょにポテトはいかがですか?」は、ちょうどよい選択肢として機能するのです。

 

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ごいっしょにポテトの奥深さ

忙しい方にざっくり解答03 kawausoさん

 

こうしてみると、何気ない「ごいっしょにポテト」が、とても洗練されたセールストークである事が分かります。これだけ人を不快にさせないセールストークは、そう多くはないのではないでしょうか?

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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