心肺停止の時に家族といると助かる確率が低くなる?

2023年2月12日


袁術に助けを求める呂布

 

 

突然の心肺停止で倒れる人は年間10万人に上ります。AEDの普及で助かる命も増えていますが、あなたが心肺停止で倒れた時に、隣に誰がいるかで生存の確率が大きく変わるという実験結果が発表されました。

 

 

参考:世界の研究者が調べた すごすぎる実験の図鑑 単行本 株式会社カンゼン

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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55万例のウツタインデータを分析

医者の顔もあるコナン・ドイル

 

研究は金沢大学医薬保険研究域医学系の田中良男、前田哲生、稲葉秀夫などの研究グループがおこなったもので、2005年~2009年に日本国内で発生した院外での心肺停止患者の「ウツタインデータ」を細かく分析しておこなわれました。

 

 

心停止時、隣にいるのが「家族」「友人」「その他」で分類

桃園の誓いをする劉備、張飛、関羽

 

実験は、55万人分の膨大なデータの中から明確なデータが残っている14万人分を抽出。そして、患者が心停止で倒れた時に隣にいた人を「患者の家族」「患者の友人や同僚」「その他の関係者」の3つに分類。それぞれ「口頭指導の成功率」「心肺蘇生の実施率」「心肺蘇生実施までの時間」「119番通報までの時間」「機能良好一ヶ月の生存率」にわけ、さらにそれらを日中と夜間で計測しています。

 

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心停止の時に家族といると救命措置が遅れる

強引な梁山泊スカウト 秦明

 

実験の結果、心停止を目撃したのが家族の場合、119番への通報や心肺蘇生をはじめるまでの時間が遅く、心肺蘇生などの適切な一時救命措置を実施する確率が低くなっている事が判明したのです。これにより、身内が心停止で倒れた時に家族がパニックに陥り、冷静さを失って適切な処置が遅れてしまう事が判明しました。

 

 

心停止の時は友人や同僚が一番頼りになる

劉備に付き従う孫乾

 

逆に119番通報や心肺蘇生を始めるまでの時間が一番短いのが同僚や友人が隣にいた場合で、助かる確率も高くなっています。友人や同僚なら、ある程度冷静に事態を把握でき、そのために救命率も高くなっているのです。いつ、我が身に降りかかるか分からない心肺停止の恐怖、その保険は人生の晩年になっても多くの友人を持ち、よく外出する事なのかもしれませんね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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