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世界の砂漠化を食い止める切り札は生ごみと白アリ?

2023年2月26日


ラクダに乗って砂漠を移動する織田信長

 

 

緑と水の惑星地球。しかしそんな地球の表面積の41%。61億ヘクタールという広大な地域が砂漠・乾燥地帯と言われています。そして、その貧しく厳しい環境に人類の31%が住んでいます。増え続ける人口を考える時、広大な砂漠の緑地化は喫緊の課題。深刻な食糧不足に陥るかも知れない人類を救う方法、それを白アリが握っているって知っていますか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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シロアリが生ごみ食べて砂漠を緑化する

信長包囲網を築き織田信長の邪魔をする足利義昭

 

 

日本ではシロアリは家の木材を食い荒らし、コンクリートでさえ穴を空けるきらわれ者です。しかし、この害虫のシロアリは砂漠に持っていくと不毛な砂漠を緑化してしまうのです。

 

 

シロアリの緑化のメカニズム

毒アリに手をわざと咬ませグローブみたいに手が腫れ上がるシーン

 

 

では、白アリがどうやって砂漠を緑化するのでしょうか?砂漠ではシロアリは蟻塚と呼ばれる巨大な巣を地上に作ります。この蟻塚の近くに枯死した植物や動物の糞を撒くと白アリがこれらを巣に持ち帰って食べます。

 

三国志 剣閣のお城

 

 

白アリは、枯死植物や糞を運んで地面を掘り進みます。無数のシロアリが地面を掘り進む事により土が耕されて柔らかくなり、土の中に沢山の小さな空洞が出来て、酸素も土中に行き渡ります。こうして、酸素が供給されると同時に土には窒素やリンも吸収され、土壌が豊かになるのです。さらにはシロアリが集めて加工した土は水分の吸収力が高く水分をよく保持するのでその土の上に草木が生い茂り、次第に砂漠が緑化されていきます。

 

 

 

アフリカにはシロアリを利用した砂漠の土壌改良技術がある

土いじりをする劉備

 

 

アフリカの各地では、このシロアリを使った砂漠の土壌改良法が幾つもあり、例えばブルキナファソには有機ゴミをまく、ザイ、ツンブキザと呼ばれる農法があるそうです。京都大学の大山先生は、アフリカの伝統的な土壌改良農法をさらに一歩進め、砂漠に生ごみを撒いて緑地化する活動をしています。ゴミを直接まく事で、ゴミが雨水を含み、地中に出来たシロアリのコロニーを水路にして地中に雨水が浸透するそうで、5年位をかければ、人間の食用や家畜の肥料が出来上がるといいます。

 

 

 

最高に栄養価が高い白アリ

内容に納得がいかないkawauso様

 

 

白アリは自然界の生物で唯一、木を食べてたんぱく質に変換する酵素を持っています。従って自然界の動物でシロアリを主に食べている生き物は、皆、体が大きいのです。白アリは栄養価豊富で、人間の将来の食料としても期待されています。もっとも、私はシロアリよりも、白アリが耕した土壌から取れた作物のほうが好みですが…

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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