昔話の代表選手といえば桃太郎です。桃から生まれた男の子が育ての親であるお爺さん、お婆さんの恩義に報いる為に鬼ヶ島の鬼を退治すべく、吉備団子を餌にイヌ、サル、キジをお供に旅立つストーリーです。でもよくよく食考えると、どうして桃太郎のお供はイヌとサルとキジなのでしょうか?
イヌ、サル、キジは裏鬼門の方角
イヌとサルとキジが桃太郎のお供なのは、陰陽五行説に関係があります。陰陽五行説では、方角に、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥を当てはめていますが、鬼門と呼ばれる北東の方角の反対を裏鬼門と呼び、その方角を司るのが、申、酉、戌なのです。
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でも、酉なら鷲や鷹でもよくない?
でも、まだ疑問が残ります。イヌやサルは分かりますが、鳥は別に雉じゃなくてもよくないと思いませんか?戦闘力で言えば、鷲や鷹が高いし知力では烏が上です。なのにどうしてキジなのでしょうか?これには諸説ありますが、キジは火事が起きた時に自分の羽を巣の上に被せて卵を守る勇敢な鳥であるという逸話があり、それが桃太郎に反映されたようです。
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