桃太郎のお供はどうしてイヌ、サル、キジなのか?

2023年3月12日


西遊記

 

昔話の代表選手といえば桃太郎です。桃から生まれた男の子が育ての親であるお爺さん、お婆さんの恩義に報いる為に鬼ヶ島の鬼を退治すべく、吉備団子を餌にイヌ、サル、キジをお供に旅立つストーリーです。でもよくよく食考えると、どうして桃太郎のお供はイヌとサルとキジなのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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イヌ、サル、キジは裏鬼門の方角

 

イヌとサルとキジが桃太郎のお供なのは、陰陽五行説に関係があります。陰陽五行説では、方角に、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥を当てはめていますが、鬼門と呼ばれる北東の方角の反対を裏鬼門と呼び、その方角を司るのが、申、酉、戌なのです。

 

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でも、酉なら鷲や鷹でもよくない?

ヤタガラス(八咫烏)日本神話

 

でも、まだ疑問が残ります。イヌやサルは分かりますが、鳥は別に雉じゃなくてもよくないと思いませんか?戦闘力で言えば、鷲や鷹が高いし知力では烏が上です。なのにどうしてキジなのでしょうか?これには諸説ありますが、キジは火事が起きた時に自分の羽を巣の上に被せて卵を守る勇敢な鳥であるという逸話があり、それが桃太郎に反映されたようです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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