賢い人が対立を乗り越える為に実践するスゴイ交渉術とは?

2023年3月14日


正史三国志 vs 三国志演義で揉める現代人

 

組織は人間によって運営されているので、当然のように部署ごとの対立が起きます。この対立を回避する方法として、妥協や譲歩が取り入れられていますが妥協や譲歩はその場しのぎでしかなく、また別の問題で新たな対立を引き起こす事がほとんどです。実は対立を回避するベストな方法は、全く別のアプローチでした。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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共通の利害を探り当てるのが真の解決

はじ三倶楽部 自分が気づかなかった新たな視点に気付かされた人

 

対立を乗り越えるために本当に必要な要素は共通の利害を探り当てる事です。対立を起こしていると、どうしても相手との違いに目が向きがちですが、一方では共通する利害も必ず存在するのです。共通する利害を見つけて対立を共感に変えるのが対立を乗り越える上で重要なカギになります。

 

 

共通の利害で憎悪を乗り越えた薩長

薩長同盟が結ばれるシーン 坂本龍馬と西郷隆盛と桂小五郎

 

共通の利害で対立を乗り越えた典型例は幕末の薩長同盟でしょう。長州藩は七卿落ち以降、会津や桑名藩と手を組んだ薩摩藩に煮え湯を飲まされ続け、激しく薩摩を憎んでいました。この対立はどうやっても解消できないように見えましたが、坂本龍馬や中岡慎太郎が交渉して、決して手を握るとは考えられなかった両藩に手を組ませます。2人の交渉人は犬猿の仲の薩摩と長州をどうやって纏めたのでしょうか?

 

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共通の敵である幕府を倒す事で合意

二人で共に支え合う坂本龍馬と中岡慎太郎

 

幕府は長州藩を追い落とすために薩摩藩と手を組んでいましたが、長州が長州征伐で弱体化すると薩摩に対しても高圧的な態度を取り始めます。薩摩藩は長州を滅ぼすと幕府の矛先が薩摩に向かう事を悟り、長州と手を組んで幕府を倒す事が薩摩が生き延びる唯一の道だと気づいたのです。こうして薩摩と長州は憎しみを越えて幕府を倒し生き残るために手を組む未来志向を選び、徳川幕府は倒れて明治維新が実現するのです。

 

 

妥協や譲歩ではなく共通の利害を見出そう

忙しい方にざっくり解答03 kawausoさん

 

賢い人は小手先の妥協や譲歩ではなく共通の利害を見出し、全面的な協力関係を築く事が出来ます。方針が対立する相手と出会った時、違いではなく共通の利害がないか調べてみる事が重要でしょう。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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