ルネサンス期のイタリアが産んだ万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。画家のみならず建築や医学や軍事など多彩な才能を発揮したダ・ヴィンチですが、彼は「人間は必ず死に死を免れる事は出来ない」と確信していたそうです。それはどうしてなのでしょうか?
デッサンの為に人体解剖をしたダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチは絵画を制作する際に人体を正確に描写する必要がある事から、人体の構造や機能に関する知識を得る為、医学書や解剖学の教科書を研究し自身で解剖をして、人体の構造を学んでいきました。
人間は道具と同じで経年劣化する
ダ・ヴィンチは、解剖を通して人体は長期間持続するように造られておらず、むしろ消耗品であると見做しました。ダ・ヴィンチは、人体が経年劣化や外傷で損傷を繰り返し、最終的に破壊されて死に至るという結論に至ったようです。また、ダ・ヴィンチは、人体が完璧な設計であるにもかかわらず、病気や障害によって機能不全になり死ぬことがあると理解していました。
人体にスペアがない以上、人は死を免れない
ダ・ヴィンチは人体解剖による多くの知見から、人体のパーツは病気や事故や経年劣化で損傷して機能を低下させ、最期は機能を停止する事実から、人間が死ぬことを避けることはできないという結論に至ったようです。現在からみれば、なんという事もないかも知れませんが、誰かに教わるのではなく、解剖により人体が経年劣化して遂には機能を停止し死に至る事を悟ったダ・ヴィンチはスゴイと思いませんか?
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