まもなく日本では桜の季節がやってきます。桜といえば花見ですが、隣国である中国では桜の花見をするのでしょうか?また、日本の花見と違いはあるのでしょうか?
最近まで人気がなかった中国の桜
日本において花見といえば桜ですが中国では長い間、そうではありませんでした。中国人にとって花見とは梅であり牡丹だったのです。梅は雪に耐えて孤高の美しさを保つ事から君子の花と呼ばれ、牡丹は豪華な姿から花の王者としてナンバー1が大好きな中国人に愛好されていました。
日本のアニメの影響で若い世代に桜が浸透
中国において、桜の知名度が上がったのは日本のアニメの影響が大きいようです。日本のアニメでは四季の表現や、出会いの場面など象徴的なシーンで桜が舞い散る場面が幻想的に描かれ、日本アニメで桜は素晴らしいと思うようになった中国人も、桜の花見をするようになりました。
日本とは違う桜の花見
中国でも、多く桜が植えられた場所、例えば寺院や大学のキャンパスはあり、近年は花見のシーズンになると入場者でごった返し、通りには沢山の屋台が立つなど、日本の縁日のような賑わいになるようです。ただ、日本と違う点として、中国の花見は立っておこなうもので、日本のようにブルーシートを敷いて座る事は少ないという事、もうひとつは桜を見ながらお酒を飲みません。日本で問題になる酔客の醜態は中国ではないようです。
公共施設が整備され心の余裕が出来た
かつての中国では、人民が食べる為に精一杯で、花を愛でる時間の余裕がありませんでした。しかし、近年の経済成長により、衣食住が満たされ余暇を持てる中国人が増加した事や、公共施設や公共交通が整備された事で、都心部では快適な花見が出来るようになったというのも、桜の花見ブームの背景にはあるようです。
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