財布を落として家に帰れなくなったら警察でお金を借りる方法がある

2023年4月10日


袁術

 

遠出して気が付くと財布がなくなっていて、一文無しになってしまった。これでは電車も使えないから家にも帰れない。近くに知り合いも友人もいない。そんな時には、あわてずに交番か警察署を探せば、家に帰る電車賃ぐらいは借りる事が出来るって知っていましたか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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50年以上前からある公衆接遇弁償費

東京五輪でテロ対策をしている警察や警察犬 いだてん

 

全ての都道府県にあるわけではありませんが、警察署や交番、巡回中のパトカーには、財布を落としたり、身元不明者を保護したり、急病人を救助した人でお金を持っていない人に、少額の融資をする公衆接遇弁償費(こうしゅう・せつぐう・べんしょうひ)という制度が50年余り前から存在します。つまり、警察官個人の善意で貸してくれるのではなく、ちゃんとした制度として存在しているのです。

 

 

どんな場合に借りられる?

 

ただし、公衆接遇弁償費の財源は税金なのでどんな理由でも融資をしてくれるわけではありません。例えば財布を落としても、家族や知人に連絡を取ってお金を持ってきてもらえるようなら、そちらを優先して下さいと融資を断られるケースもあります。あくまでも、財布を紛失したり、身元不明者を保護したり、怪我している人を救助する等で、お金が必要なのに手元にお金がない場合にして下さい。

 

 

融資の上限は?

まだ漢王朝で消耗しているの? お金と札

 

融資の上限は、家に帰る為の電車賃なので千円までが通常ですが、家までかなり遠く千円以上の電車賃が必要なら、事情を話せば千円以上貸してくれることもあります。また、公衆接遇弁償費が底をついている場合に、おまわりさんが個人的に財布からお金を貸してくれるケースがありますが、これも形式上、公衆接遇弁償費になるそうです。

 

 

返済しないと寸借詐欺になる

はじ三倶楽部 三国志警察

 

公衆接遇弁償費には利子がつく事はありませんが貸しているだけなので返済しないといけません。期限に定めはありませんが目安としては1カ月程度でお金を借りた交番や警察署で返済するのが原則です。もし、返済しないと寸借詐欺として逮捕される可能性もあるので注意しましょう。しかし、世の中、神経が図太い人も多くいるようで、公衆接遇弁償費の返済率は7割程度。返済されない事から制度を廃止しようとする動きもあるそうです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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