犯罪捜査などで活躍する指紋、指紋は人によってそれぞれ違い、そのために個体を識別する重要な要素となります。この指紋は人間を含めた霊長類にありますが、どうして指紋が誕生したのでしょうか?
指紋はモノを掴むために発達した
指紋を構成する渦巻模様は皮膚が細かく隆起して山脈のようになったもので、皮膚隆線と言います。では、どうして霊長類に指紋が出来たのでしょうか?これは、タイヤの溝と同じで、手でモノを掴むときに摩擦を生み、掴みやすくするためでした。しかし、皮膚隆線だけでは、モノを掴むのに足りないので、手の平には汗腺と神経が集められています。こうする事で、手には適度な湿り気と掴んだモノを認識するセンサーが与えられ、モノを掴むのに適した手が誕生しました。
猿の中には尻尾の先に指紋があるモノもいる
指紋はモノを掴むために発達した機能なので、尻尾で樹々にぶら下がる霊長類の中には、クモザルのように尻尾の先に指紋(尾紋)を持つ種類もいます。また、人間と違い、手の外側に掌紋を持つ種類も存在するのです。
正確には指紋だけではない
正確に言うと、指の皮膚隆線を指紋と言い、手の平の皮膚隆線を掌紋と言い、足の皮膚隆線は足紋といい、それぞれ呼び方が違います。一緒くたにすると違うと怒られるかも知れないので注意しましょう。
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