沖縄では日本で唯一警察官の装備に自動小銃が許可されていた!

2023年5月11日


東京五輪でテロ対策をしている警察や警察犬 いだてん

 

日本の警察官の装備している武器といえば拳銃です。これは日本では銃の発砲事件が少なく、小火器で充分とする判断から取られた措置です。しかし、復帰前、米軍統治下にあった琉球警察では許可が出れば自動小銃を装備する事がありました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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普段は警棒しか持たない琉球警察

はじ三倶楽部 三国志警察

 

琉球警察は1952年にそれまでの沖縄民警察部を引き継いで発足しました。琉球警察は通常は銃を携帯せず、警棒だけを持ってパトロールをしていましたが、決して火器の使用を禁止されたわけではありませんでした。

 

 

 

日本本土の3倍の犯罪発生率に備える

暴動(明治時代)モブ 兵士

 

どうして、通常は拳銃も持たない琉球警察で自動小銃が許可されたのか?大きな理由は、当時の沖縄の治安の悪さでした。1970年の統計では、人口10万人当たりの凶悪犯罪発生率は、42.41と東京都の14.03の3倍もあり昭和を通じ高止まり傾向でした。そのため、自動小銃の使用許可は、1946年7月には認められ、携帯目的は米軍関係者の沖縄住民への殺人などの犯罪抑止策でした。米兵が当たり前に拳銃を持っているので、対抗措置として自動小銃の使用を許可せざるを得なかったのです。

 

 

復帰後自動小銃は廃止される

日本初の株式会社した坂本龍馬

 

1972年5月15日、沖縄は日本に復帰。琉球警察は沖縄県警察へ組織改編し自動小銃の携帯も廃止され、本土と同様に拳銃を携帯するようになったのです。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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