ロシアのウクライナ侵略に関与しているワグネル傭兵会社が、ロシア正規軍の将校を拘束したと発表しました。その理由は、酔っぱらったロシア正規軍の将校がワグネルの車両に向けて発砲したためだそうです。ウクライナ戦争の最前線バフムートで何が起きているのでしょうか?
酔っ払い将校の個人的な敵意
ワグネルの創設者プリゴジン氏は、メッセージアプリ「テレグラム」の広報チャンネルで、ロシア軍の将校を拘束し尋問した動画を公開しました。動画の中で、将校はアルコールに酔っている状態でワグネルの車両に発砲したと説明し、その理由は個人的な敵意に基づくものだと述べました。ただし、なぜ将校がワグネルを嫌っているのかについては「知らない」と答えたそうです。
ロシア軍とワグネルの緊張状態
以前から、ワグネルの創設者であるプリゴジン氏はロシア正規軍の無秩序さを批判してきました。彼はセルゲイ・ショイグ国防相やヴァレリー・ゲラシモフ軍総司令官に対し、ロシアの部隊が目立たずに撤退していることを批判、「前線まで出てきて部隊を激励せよ!できるはずだ!できなくても英雄として死ねる」と呼びかけました。また、プリゴジン氏は、ロシアと関係のある部隊がロシアへの撤退路に地雷を設置したと主張し、ロシア正規軍に対する不信感を露わにしていました。
仲間割れの可能性は?
なぜロシア正規軍の将校がワグネルを憎んでいるのかは不明ですが、前線で、正規軍とワグネルとの間に感情的な葛藤が生じているということでしょうか?このような状況では、ロシア軍内での仲間割れが起きる可能性もあります。ロシア正規軍の士気が低下しており、それがワグネルに大きな被害をもたらしている可能性が考えられます。将校がワグネルを敵視している具体的な理由は不明ですが、前線では感情的な葛藤が高まっていると言えるでしょう。このような内部の対立が今後も続くのか、その行方に注目が集まっています。
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