すでに国際刑事裁判所により、住民の不法な追放とウクライナ占領地域からロシアへの住民の不法移送の罪で逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領。しかし、ロシア軍の非人道的行為はこれだけに留まらず、民間人を飢えさせ殺害に追い込む飢餓作戦も実行していた事が明らかになりました。
スタベーション・モバイル・ジャスティスチームが証拠を集める
国際法律事務所のグローバル・ライツ・コンプライアンスが設置した「モバイル・ジャスティス・チーム」に含まれるスタベーション・モバイル・ジャスティス・チームは2023年1月より行動を開始しました。調査によればウクライナ、チェルニーヒウ州でロシア軍は、重要な水インフラに対する空爆と砲撃。住宅地や病院、スーパーなど戦争と無関係な建物に対する広範な攻撃を加えました。スーパーについてはパンを求めて行列をつくっていた人の列に対し3月16日に攻撃を加え、市民20人が死亡。その後、病院で死亡した人を含めると負傷者数は26~50人とされています。
次々と明らかになる非人道的行為
今回の調査結果では、ロシア占領地域への人道的アクセスの妨害、農業機械や収穫物の略奪、民間人の生存に必要不可欠なモノへの攻撃、港の封鎖、電力インフラや避難所、エネルギー、水の供給網などにロシア軍が容赦なく攻撃を仕掛けてきた事が明らかになりました。
戦争だからって何をしてもいいわけではない
ジュネーヴ諸条約及び追加議定書の規定では、軍事目標以外への攻撃の禁止や軍事必要性を超える無差別な破壊と殺戮の禁止が定められています。ロシア連邦は条約を批准していながら、ウクライナ戦争では平然と条約を破り、戦争から保護されるべきウクライナの民間人を危険にさらしていたのです。国際司法裁判所には、さらなる罪状についても立件し、プーチン大統領の戦争責任を追及すべきでしょう。
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