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プーチン大統領の悪夢のシナリオ[国民に戦争を知らせない]

2023年8月7日


世界史02 プーチン風大統領

 

ロシア・ウクライナ戦争は開戦から550日を経過しました。現在、ウクライナは大規模な反転攻勢に出ていますが、プーチン大統領は譲歩する様子もありません。なぜ甚大な被害が出ているのにプーチン大統領は戦争を継続できるのでしょうか?そこには人的被害を減らし国民に戦争を知らせないプーチン大統領の悪夢のシナリオがありました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ロシア軍の戦死者は軍全体から見ると多くはない

紅茶一揆(イギリスの紅茶文化と戦車)

 

ロシア・ウクライナ戦争においてのロシア軍の戦死者はアメリカ国防総省の発表では、最大で4万3000人とされています。一方、ロシア軍の兵力は予備役を含めて290万人で、現役兵だけでも150万人います。現役兵だけで考えてもロシア軍の損耗率は3%で、戦争が継続できないような深刻な状況にはないのです。

 

 

時間はプーチン大統領に味方する

 

ロシア軍においては、戦車や兵器の枯渇が深刻ですが、それでもロシア軍はウクライナ領土の25%を征服し、そこに強固な陣地を構築しています。プーチン大統領は、出来るだけ戦争を引き延ばそうと考えていて、そのうち西側諸国がウクライナを支援するのに疲れて、支援が減少するのを待ち、その間に軍事生産力を高めて反撃に転ずる構えなのかも知れません。

 

 

プーチンが恐れるのは世論

世界史05b ロシアの国旗b

 

そんなプーチン大統領はアメリカも西側諸国も恐れていません。プーチンが唯一恐れるのはロシア国内の世論のみです。そのため、プーチン大統領はワグネルのような民間軍事会社を使用して囚人を兵士として投入し、できるだけ国民にウクライナ戦争の現状が知られないように配慮しています。ロシア国民が戦争に無関心であれば、プーチン大統領の政権は安定です。

 

 

プーチンを狼狽させるにはクリミア半島の奪取しかない

 

戦争に無関心なロシア国民ですが、自国領土が奪われたとなれば、どう反応するかは分かりません。特に2014年にロシア軍が不法に侵略したクリミア半島がウクライナに奪われるような事があれば、これは大きな騒ぎに発展しかねません。そのため、プーチン大統領に戦争継続を断念させるカギはクリミア半島の奪還という事になるのです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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