2023年8月11日、ウクライナ軍は南部戦線での反転攻勢を続け、前進を遂げました。アメリカの戦争研究所によると、SNS投稿の分析から、ウクライナ軍はザボリージャ州に位置する戦略的要衝であるトクマクまでわずか3キロの地点に到達し、または既に到達している可能性があると評価されています。この前進は戦術的に極めて重要な展開とされています。
トクマクの射程圏内、ロシア軍は軍の再配置を余儀なくされる
アメリカの戦争研究所は、ロボディネが南部の要衝トクマクから北方約3キロの位置にある集落であり、ウクライナ軍の進撃によって、ロシア軍がロボディネを保持するために軍の再配置を余儀なくされていると指摘しています。
南部への注力が続く一方、北東部で苦戦
南部での攻勢が進行する中で、ウクライナ軍は北東部でロシア軍に対して苦戦を強いられています。ウクライナ軍は、電撃作戦によって南部のザボリージャ州を制圧し、クリミア半島への進攻を食い止め、その後北東部のロシア軍に集中することを望んでいます。しかし、反転攻勢はまだ続いており、南部に戦力を集中させたことにより北東部が手薄になっている状況が考えられます。以前に撃退されたロシア軍が再び勢力を盛り返している可能性があるとみられています。
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