ウクライナの反転攻勢が遅れている理由[その原因はアメリカにある?]

2023年8月20日


内容に納得がいかないkawauso様

 

2023年6月上旬から始まったウクライナの反転攻勢。しかし、ロシア軍の堅固な陣地によってその進展は妨げられ、現在に至るまで顕著な進捗は見受けられません。この事態に対して、ウクライナ軍の反転攻勢が遅すぎるとの批判が多く聞かれますが、実際のところ、ウクライナ軍の攻勢の遅れはアメリカが原因であるとする専門家も存在します。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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制空権の欠如がウクライナの苦戦を招く

 

反転攻勢の成功には、陸上からの火力支援だけでなく、空からの航空機支援が不可欠です。しかし、ウクライナの空軍は充実しておらず、ロシアによって制空権を制圧されています。ウクライナは開戦当初からアメリカにF-16の供与を求めていましたが、アメリカはロシアとの関係を悪化させることを恐れ、この要請を拒否し続け、現在も供与が行われていません。もしバイデン政権が勇気を持ってF-16を提供していたならば、ウクライナは制空権を確保し、反転攻勢の進行が速まった可能性が高いでしょう。

 

兵站基地攻撃ができないジレンマ

兵士旧幕府軍敗北シーン

 

さらに、ウクライナは開戦当初からアメリカに対地ミサイルATACMSの供与を求めていましたが、バイデン政権はこれにも慎重な姿勢を見せ、現在も供与が行われていません。ATACMSは射程300キロのミサイルであり、これが手に入れば、ウクライナ軍は敵陣地の背後にある兵站基地を攻撃しつつ作戦を進めることが可能となり、これまでの苦闘から解放された可能性があります。

 

それでもウクライナは成果を上げている

世界史01 ゼレンスキー風大統領

 

バイデン政権の消極的な姿勢にもかかわらず、ウクライナ軍は航空兵器や対地長距離ミサイルを持たない状況下で、歩兵と装甲車などの機動力を活かした抵抗作戦に転じています。この状況下で、世界でも最高水準のロシア軍と戦い続けています。ウクライナの反転攻勢の進行速度に疑問を抱く前に、アメリカは決断を下してF-16とATACMSを供与し、ウクライナ軍の奮闘を支援するべきではないでしょうか?

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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