成功者を妬み、成功を妨害することを自己の利益よりも優先する。そのような性格が狭くて悪意に満ちたものであるとされる集団が浮上しました。その集団こそが、私たち、日本人なのです。
参考記事:日本人は「世界一礼儀正しい」が「世界一イジワル」だった...「自分の利益より他人の不幸を優先する度合い」を測る実験で「日本人ダントツ」の衝撃結果がヤバすぎた
実験が明かす、日本人の性格の複雑な一面
日本人の性格の側面をゲームを通じて明らかにしたのは、大阪大学社会経済研究所です。この研究チームは筑波大学の学生にペアを組ませ、次のようなゲームを実施しました。
ゲームの内容
ゲームでは、最初にお互いに10ドルの資金を持ち、相手に見えないように金額を提示します。その後、提示された金額の合計の1.5倍を双方が獲得することができるとします。たとえば、両者が10ドルを提示した場合、合計金額は20ドルとなり、その1.5倍の30ドルが双方に分配されます。しかしながら、Aが10ドルを提示し、Bが何も提示しないと、Aの所持金は10ドルが1.5倍された15ドルになり、一方で1ドルも出していないBの所持金は25ドルに増加します。
ゲームの核は相手を信じ最大限の利益を目指すか否か?
このゲームの本質は、相手が10ドル全額を提示することを信じて、自らも全額提示して30ドルを目指すか、自分自身は5ドルの損失を被ってでも、25ドルを選ぶかという選択肢に集約されます。このゲームは、国際的には大多数の学生が相手の10ドル提示を予期し、自身も10ドルを提示するという動きをします。
日本人の性格が露呈した結果
しかし、筑波大学で行われた実験では、相手が10ドルを提示することを期待し、自らも10ドルを提示する学生は少なく、逆に相手に10ドルを提示させつつ、自分は何も提示せずに25ドルを手に入れる策略的な参加者が多数を占めたとのことです。この現象は、相手のために最善の利益を追求するよりも、たとえ5ドルの損失を被ろうとも、自己の利益を守りたい、利己的で意地悪な性向が日本人に多く見受けられることを示唆しています。
成功者を許せない性格、暗い一面
このような成功者を羨む、成功を阻害しようとする性格は、SNSを通じて成功者を攻撃し、最終的には自殺に追い込むという、現代の暗い一面にも符合するものと言えるかもしれません。日本人の平等志向や横並び志向は、礼儀正しさや規律を尊重する文化から生じていると言えるでしょうが、それは平均からの逸脱して周囲の妬みや報復を買う恐怖心から起きているのかも知れないのです。
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