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曹操の持つカリスマとは?求められた乱世の奸雄

2023年8月27日


 

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曹操の器量に惚れ込み家臣になった朱霊

 

曹操の持つカリスマとは?求められた乱世の奸雄カリスマとは……ブレイクしてはいけないものである!というのは冗談として。

 

 

悪の正義バットマン風 曹操

 

さて、三国志演義ではどうにも悪役化されてしまう曹操そうそうですが、そんな曹操もまた「悪のカリスマ」っぽくていい!と思われる一因にもなっているのだとか何とか。そこでふと考えた、曹操にはどんなカリスマがあったのか?

 

悪役の曹操、正義の味方の劉備

 

 

劉備との比較や、曹操のカリスマについて考えてみたいと思います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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そもそもカリスマって何だ?

曹操

 

さてまずはカリスマについて考えてみましょう。カリスマとは、特定の人物に宿る特別な能力を表す、概念である、とのこと。主にこのカリスマは人々を引き付ける、信頼させる、誰かを熱狂的に心服させるような、魅力のようなものをカリスマ、と呼びます。

 

袁術をバカにする曹操と呂布

 

物語などで言うと、下手をすると「主人公補正」なんて言われてしまうのもカリスマ、と言えるのでしょうか。ただ物語でなく現実で、何が何だか分からないけどこの人に着いて行く……!それこそがカリスマ!

 

 

つまりあの黄色い人「張角」はカリスマってコト?

太平道の祖・張角(黄巾賊)

 

で、ここでカリスマについて考えているとふと三国志のあの人が浮かんでは来ませんでしょうか。そう、三国志のスタートというか、漢の終焉というか。黄巾の乱を起こした黄巾賊、それのトップである張角ちょうかく

 

張角逝く

 

 

この黄巾の乱は漢王朝の勝利で幕を閉じていますが、そもそもとして張角自身が早く亡くなっていたことも考えると、もしかして張角が長く生きてカリスマを発揮していたら……?三国志の世は、いつ来ていたのか、歴史が変わったかもしれませんね。

 

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カリスマの出現する瞬間、英雄に求められているカリスマとは

曹操と夏侯惇

 

ここで考えてみたいのは、カリスマがあると言われる人のタイプに付いてです。多くの場合、指導者、人々を率いていく人にカリスマがあると言われています。またそういう人は政治家、軍人、宗教家などに多く見られる傾向にありますね。

 

霊感商法で信者を増やす張角

 

 

そうして張角もまたその一人ですが、主にこういった人々は世が乱れた時に現れます。嫌な言い方をしてしまうと、混乱の世に誰を頼っていいか分からない時、人々は頼りがいのある人、頼れる人を求め、彼らを「カリスマ」と呼ぶのではないかとも考えられるのです。

 

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劉備のカリスマ、曹操のカリスマ

村人(農民)

 

そこから考えると、劉備りゅうび、曹操はカリスマであると言うのは間違いのないことでしょう。黄巾の乱が起こるほどに、民の不満は有頂天。既に漢の時代は終わった、だとしたらそれに代わるのは?

 

曹操

 

彼らが求めていたのは新しい指導者の存在。そこに現れたのが、曹操であり、劉備でもあったのではないでしょうか。とは言っても名乗りを上げても誰も付いてこない人もいるので……それを考えると、天命こそカリスマ、とも言えるのかもしれません。

 

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曹操のカリスマ、それは敵であっても効果あり(関羽には利きません)

人材を見出すのが趣味の曹操

 

更に曹操に注目して見ると、曹操は多くの優秀な人材を手に入れたことが挙げられます。もちろん曹操自身が望み、手に入れた武将も多くいます。

 

曹操が手元に置いておきたかった韓浩

 

その中には降将でありながら、最期まで曹操に仕えた人物たちも多くいます。張遼ちょうりょう賈クかクなんかは、その最たる者ではないでしょうか。

 

郭嘉が亡くなり悲しむ曹操

 

また郭嘉かくかのように才気に溢れる人物もまた、曹操を我が主君と仰ぎ、出会えたことを喜んでいたと言います。

 

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名将との間違いのない信頼関係

徐晃

 

その中でも例として挙げたくなるのが、降将でありながら最後まで曹操に仕え、そして曹操にその才覚を喜ばれ、更に自らも曹操に仕えることを幸運とした徐晃じょこうの存在でしょう。

 

曹操に仕える徐晃

 

やたらその才覚を曹操に褒められる徐晃ですが、徐晃もまた曹操に仕えられたことを「幸運」として喜び、その幸運に応えようとしました。こういった出会いを喜ぶことができる、そういった誰かになれること。それこそが多くの人が望んだ、カリスマであり、曹操にも間違いなく備わっていたものであると思うのです。

 

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さて余談ですが、折角なのでカリスマをとっても感じちゃう曹操の漫画「蒼天航路」について。この曹操は今までの悪役めいた曹操でなく、かなり正当な主人公としての曹操を描いた名作でしょう。

 

更に言うならばその曹操を取り囲む魏の武将たちも、今までのイメージとはまた違った描き方をされている者たちが多くいます。知らない人は是非この機会に、どうぞよろしくお願いします。徐晃の不敗神話もぜひ見てね!

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

さて前述したように、カリスマとは何か、というと正直、見えないものなので良く分からないと言うのが答えです。ですが三国志というのは遥か昔の歴史でありながら、現代の我々が魅せられる人物が多くいます。

 

センさんが三国志沼にドボン a

 

そう考えると曹操や劉備だけでなく、多くの歴史に「カリスマ」が隠れているのではないでしょうか。誰が、どんな時に、どんな人物にカリスマを感じるか。それもまた歴史の沼の第一歩、かもしれませんね。どぼーん。

 

参考:魏書徐晃伝

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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