イスラエル軍、ガザ地区に新たな避難経路を設定するも[批判の声も高まる]

2023年10月17日


世界史02 爆発が起きる都市 モブ

 

イスラエル軍がガザ地区に向けた本格的な侵攻を前に、混乱が続いているガザ地区住民に対し、新たな避難経路の設定が報じられました。しかし、イスラエルがガザへの侵攻に固執し続けることに対し、国際社会からの非難が高まっています。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ガザ地区北部に住む人々のための新しい避難経路

ガザ地区

 

イスラエル軍は、ガザ地区北部で身動きが取れない状況にある住民に対し、南部への安全な避難経路を設けたと発表しました。この措置は、激しい空爆によってガザ地区のパレスチナ住民が被害を受けていることへの対応とされています。しかし、逆に考えれば、新たな戦闘がガザ地区で起こることを予告するもので、住民に対して「他の場所に避難せよ」とのメッセージでもあります。避難経路の利用時間は、日本時間で10月15日の午後4時から午後7時の3時間です。イスラエル軍の報道官は、この時間帯においては避難経路を使った作戦行動は行わないと説明し、ガザ地区の住民に対して、地上作戦が開始される前に南部へ移動するよう勧めています。

 

 

ガザ地区の住民にとっては行く場所がない状況

三国志 兵糧攻め 村人

 

一方で、イスラエル軍による避難経路の設定については、責任を回避しようとしている、あるいはガザ地区住民の避難が難しい現実を直視していないとして非難の声も強まっています。ガザ地区の住民は多くが貧困層で食糧支援で食べている状態であり避難する場所もなく、避難勧告を受けても実行することが難しい状況です。また、イスラエルが非難を呼び掛けている人口は220万のガザ地区の人口の半数である110万人で、3時間と言う短時間で、これだけの人数が避難するのは物理的に不可能です。この避難経路設定は、イスラエル軍のガザ侵攻後に多くの住民が犠牲になることが予想したイスラエル側が「避難を勧めたが守らなかった住民が悪い」という責任転嫁の手段として取られたと考えられています。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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