11月3日、イスラエル軍はガザ市での包囲網を狭めたと発表し、同時に空爆を増加させたことが明らかになりました。ガザ市内の病院近くでは救急車が攻撃を受け、また、ガザ北部の難民キャンプにある学校も空爆され、パレスチナ赤新月社によれば市民15人が死亡し、60人以上が負傷しています。
イスラエル軍救急車空爆を認める
イスラエル軍は、パレスチナ赤新月社の救急車がシャバリア病院前で攻撃を受けたことを認め、救急車がハマスのテロリストによって使用されていたと主張しました。一方、ハマス幹部はこれを否定し「根拠がない」と述べています。また、11月4日には国連が運営する学校がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも15人が死亡し、数十人が負傷しました。現在、イスラエルのネタニヤフ首相は、誘拐されたイスラエル人を解放するまで一時停戦しないと宣言し、人質奪還のために戦闘を続ける姿勢を維持しています。
バイデン政権、イスラエルに戦闘領域の縮小を要求
一方、アメリカのバイデン政権は、イスラエル軍が数日以内に空爆の規模を縮小し、地上作戦に焦点を当てる展開に転換すると予測しています。今後、市街地での戦闘が激化すれば、住民の被害が増大する可能性が高まるからです。ブリンケン国務長官は11月3日、イスラエルを再訪し、ネタニヤフ首相と会談し、人道状況の改善のために戦闘を一時中断するよう要請しました。
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