AIが人間の仕事を奪うは間違い?では何が[仕事]を奪うの?

2023年11月8日


東京スカイツリー、kawausoさん

 

 

文章を書いてと入力するだけで記事を書いてくれたり、サイトのログイン画面のモックアップを作成したり、プロンプトを打ち込むだけで1分足らずで望みの画像や動画を作成してくれたりと社会に革命的な影響を及ぼしているAIテクノロジー、その中でAIに人間の仕事が奪われるという懸念も強くなっています。ですが仕事を奪うのはAIではないとする意見もあります。では、誰が仕事を奪うのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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NVIDIAのジェンスン・ファン氏、仕事を奪うのはAIではない

三国志大学

 

アメリカの半導体メーカーで、特に3D映像処理に不可欠なGPUの設計に特化し、人工知能や自動運転の分野で高いシェアを誇るNVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、台湾の大学で講演し、AIに仕事を奪われるのではなく、AIに精通している人に仕事を奪われるのだと喝破しました。言われてみればその通りで、どんなAIでも命令する人がいて初めて動けるのであり、AIに上手に指示を出し効率的に仕事をさせられる人が、AIに精通してはいない人の何千、何万倍の仕事をこなし、他人の仕事を奪っていくのです。

 

 

動画の90%以上が実はAIナレーション

おとぼけ(田畑)ナレーション

 

AI最大のメリットは、人間では到底追いつけない作業の速さと生産性の高さです。例えば、動画には不可欠なナレーションですが、Kaizen Platform 代表須藤憲司さんは、ピボットチャンネルというyoutube動画で現在、制作されている動画のナレーションの90%以上は、AI音声だと語っていました。皆さんは動画のナレーションを聞いて、それがAIだと気づいたりしますか?まず違和感を感じないのではないでしょうか?それは逆に言えば、人間のナレータ―や声優の仕事が大きく削減された事を意味します。

 

 

AI先進国、中国のアニメ事情

韓信

 

また、中国のゲーム会社はAIの導入が日本よりも早く進んでいて、イラストの作成をAIに任せて、人間のイラストレーターに仕事をまわさなくなってしまいました。こうして失業してしまった中国人アニメーターは、AIの導入があまり進んでいない、東南アジアや日本、そして韓国のゲーム制作会社の仕事を受けているそうです。そしてPixivやフォトストックのような、イラストレーターが絵を投稿して動画制作者に購入してもらうサービスもAIの影響を直撃で受け、今後方向性を変えないと経営が成り立たなくなるでしょう。AIは、無料で瞬時に依頼人が望むイラストを描くので、生身の人間のイラストレーターが太刀打ちできなくなるのは時間の問題です。

 

 

AIは極めて平等で民主的な技術

はじめての三国志主宰 おとぼけ(田畑雄貴)

 

AIテクノロジーは、それまで特殊な専門職とされていたナレーターやライター、アニメーター、イラストレーターの仕事を完全に代替してしまいます。ただ、AIテクノロジーについては、これまでに起きた産業革命のような技術革新とは大きく違う点があります。それは、AIテクノロジーは誰でも使えるという点です。技術もオープンソースだったり、有料でも月々数千円と、かなり安価で利用できるのです。それは何を意味するのか?といえば、今の段階からAIテクノロジーを積極的に仕事に導入し経験値を増やす事が出来た人が、AIに精通している人となり、AIで代替できない技術の持ち主として今後も仕事を続けていけるという事なのです。

 

まとめ

日本史01 煙を吐く工場

 

これまでに何度も起きた産業革命では、大きな資本を持っているか、習得までに何年間もの時間がかかる技能を習得した人間が経済の勝者になりました。しかし、AI革命は違い、読み書きができる程度の教養があればテクノロジーを使い倒して経験値を重ね、AIに精通した人になる事が可能です。AIテクノロジーについては人間の雇用を守る為に、法的な規制がかかる可能性もありますが、出来てしまった技術は無かった昔には戻せません。怠惰になったり、過去の成功に縋らず、子どものような好奇心でAIに戯れる事が、あなたのこれからの人生を大きく変えるかもしれませんよ。

 

参考:

【AIではなく、AIに精通した人が仕事を奪う】NVIDIA社長の予言/AIとDXの違い/経営者こそAIを理解すべき/AIが振り込め詐欺を行う/天才の重要性が増す【Kaizen Platform 須藤】

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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