ロシアのプーチン大統領は、来月の大統領選に立候補する見通しであり、ウクライナ戦争が2年を迎える中、国内経済も順調だと宣伝しています。しかし、現実にはロシア国内には150万人もの人々が崩壊寸前の老朽化した住宅に住んでいます。
危険な老朽化住宅が多いカレリア共和国
カレリア共和国という自然が豊かなロシア北部の国境地域では、木造建築が一般的ですが、そこに住む人々の多くは、階段が崩れ落ち、カビ臭が充満した老朽化した住宅に住んでいます。年金生活者の一人は、1938年に建てられた住宅の68%が1986年時点で老朽化していたが、未だに修理されていないと訴えています。
水も汚染され道路もデコボコ
老朽化した住宅だけでなく、水道も工業用水として汚染され、茶色い水が流れることもあるとのこと。ネズミの問題も深刻で、住民はネズミ対策としてネコを飼っています。道路もモスクワなどの中心地から離れた地域では荒れており、全体的に状況は厳しいようです。
ロシアの財源は国内には向けられず
ロシアメディアの報道によると、この住宅問題の解決にはウクライナ侵略に費やした1年分の戦費の1/3が必要だと言われています。しかし、この声にプーチン大統領は応えず、新たに占領した南部ドネツク州のインフラ整備や軍事費に資金が注がれています。老朽化住宅に住んでいる人々の多くは高齢者で年金生活者たちだそうです。こうした状況を考えると、プーチン大統領の資金の使い方には疑問符がつきますね。
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