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人に幻覚を見せる魚が[存在]する

2023年12月8日


居酒屋 なます

 

 

 

人に幻覚を見せるといえばキツネやタヌキ、あるいは特殊なキノコのようなイメージですが、アフリカ大西洋沿岸から地中海に到る地域に生息するサレマ・ポーギーという魚は食べる事で人に幻覚を見せる事で知られ、アラビア語では「夢を見せる魚」と呼ばれているそうです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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視界がぼやけ、嘔吐と筋肉の弛緩と幻覚

病気になった兵士

 

 

実際にサレマポーギーを食べた人の経験は強烈で、食後2時間では気分が悪くなり、筋肉のだるさや嘔吐に苦しみます。症状は最大で36時間も続きますが、耐えがたいのは、その間に、動物が悲鳴を上げる声を絶えず聴いたり、巨大な節足動物が体の周辺にまとわりつく幻覚を見る事でした。完全なバッドトリップですが、サレマ・ポーギーの毒は数日で排出されるのか、次第に患者は正気を取り戻すそうです。

 

 

 

誰でも幻覚を見るわけではない

肉体を鍛え競争を好んだ古代ギリシャ人

 

古代ローマ時代より、手軽に幻覚を見せてくれる魚として珍重されたサレマ・ポーギー。しかし、この魚は別の幻覚作用がある物質と比較しても謎が多く、同じようにサレマポーギーを食べても幻覚症状を見ない人が普通なんだそうです。現在では、サレマ・ポーギーが食べる海藻の一部に毒を持つものがあり、それを知らずに人間が食べる事で幻覚が発生すると考えらえているそうですが、サレマ・ポーギーそのものは市場で市販されていて、購入者が次々と幻覚を引き起こすという事はないようです。

 

 

極めて当たる確率が低い幻覚剤

編集長日記 kawausoさん

 

そんなわけでサレマ・ポーギーは、現在でも地中海の市場で普通に販売されていて、もしかしたら地中海地方を旅行したあなたは知らずに食べるかも知れません。ほぼ何の問題もないと思いますが、もしサレマ・ポーギーを食べて急に具合が悪くなったら、それは、数日続く悪夢の幻覚の始まりかも知れませんよ。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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