どうして人間は疲れるのか?[そのメカニズムとは]


成廉、魏越、呂布

 

 

口を開けば疲れたというのが口癖の日本人は多いようです。実際に日本人約10万人を対象に調査した結果では78.5%の人が「疲れている」と回答したとか、でも、そもそもどうして人間は疲れるのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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疲労感はタンパク質の働きで起きる

曹丕

 

では、私たちが疲れたと感じるのは、どのようなメカニズムなのでしょうか?研究によると疲労感は体内でつくられた「炎症性サイトカイン」という物質が脳に侵入する事で発生します。炎症性サイトカインは、体内の臓器や筋肉で炎症が起きたときに、細胞から分泌されるタンパク質で、これが脳内に入ると人はだるさや集中力の低下を感じ、作業を継続するのが難しくなります。こうして人体は人間に作業を中断させ炎症を起こしている臓器や筋肉をクールダウンさせて破壊を阻止するのです。

 

 

それでも作業を継続するとミスが増える理由

袁紹にお茶を渡す顔良

 

さて、疲労感を感じた状態で強引に作業を続けようとすると、普段しないような凡ミスを連発したりしますよね?こちらにもメカニズムがあり「統合的ストレス応答」と言います。この状態になると人体は、体を動かすために必要なたんぱく質の合成を停止したり、細胞を壊死させたりします。そのため、人間の身体機能が一時的に低下し、頭が働かなくなったり、体が動きにくくなり、普段しないような凡ミスをしてしまうのです。どうして「統合ストレス応答」が起きるのかというと、疲労で身体にストレスがかかると、正しいタンパク質をつくれなくなり、がん細胞になるような変なタンパク質をつくるリスクが生じます。このようなリスクを回避すべく身体機能を落とし、強引に休ませる仕組みが「統合的ストレス応答」なのです。

 

 

エナドリの摂りすぎは突然死を招くリスクも

漢の顔良(がんりょう)

 

休みたくても休めない時、疲労を和らげてくれるものとしてエナジードリンクを飲む人もいると思いますが、エナドリの飲み過ぎはおススメできません。理由はエナドリは実際には、疲労感を取り去るのではなく、疲れていないと錯覚させるものだからです。メカニズムを説明すると、エナドリを飲むと炎症性サイトカインの減少が起きます。しかし、それによって脳は、まだ頑張れると判断し身体を休ませる信号を出さなくなります。こんな事が続くと身体が無理を重ねて、臓器が破壊されたり突然死を招いてしまうリスクがあるのです。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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