(BGM: Also sprach Zarathustra)
デンドンデンドンデンドンデンドン
2018年9月18日、イーロン・マスク氏が代表を務めるアメリカのロケット会社スペースXは、2023年以降に初飛行を目指す民間月旅行計画を発表。その最初の搭乗客として、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する企業、株式会社スタートトゥデイの前澤友作社長が紹介され、大きな話題を呼びました。
有史以前より、人類は星空を見上げ、星空に憧れ、いつかそこにたどり着きたいという夢を懐き続けてきました。今回はそんな、宇宙への浪漫を駆り立てて止まない、あのオーパーツの謎に迫ってみたいと思います!!
この記事の目次
お待たせしました。スーパースターの登場です!!
ということで、今回は超メジャー級オーパーツ、『黄金ジェット』についてのお話。黄金ジェット(Aircraft of Quimbaya)と言えば、かの水晶髑髏と並んで数あるオーパーツの中でも知名度と人気を誇るいわばオーパーツのスーパースター!!
そんなメジャーどころをネタにして大丈夫か?と、周囲をヒヤヒヤさせてることなんて気づかない隊長、このままガンガン進めて参ります!!
閑話休題(それはさておき)。黄金ジェット(黄金ロケット、黄金スペースシャトル)とは南米コロンビアのシヌー地方の古代遺跡から発掘された5cm×1cmほどの小さな黄金細工の異称です。発掘された場所から、この遺物が製作されたのは西暦500年~800年頃に栄えたシヌー文明時代と考えられそのサイズから、この黄金細工はペンダントのような装飾品の類であると思われていました。ところが、1969年、この遺物の鑑定を行ったアイヴァン・T・サンダースン博士は、複数ある黄金細工のひとつに注目、
その形状がジェット戦闘機のような後退翼と垂直尾翼を備えていることから、この遺物が飛行機をかたどったものだと主張しました。
オーパーツ界のビッグネームによる推理
このアイヴァン・T・サンダースン博士という人物超常現象研究家としてその名を知られており、「オーパーツ(OOPARTS)」という言葉の生みの親、正にオーパーツ界のビッグネームです。サンダースン博士は、この黄金細工が南アメリカで栄えたインカ帝国より前、プレ・インカと呼ばれる時代の文明により作られたジェット機を模した縮尺模型であると主張、そのことから、この遺物は「黄金ジェット」として、世界に知られるようになりました。
実証実験により、本当に飛行機の模型だったことが証明される
サンダースン博士は、黄金ジェットが実在した飛行機の縮尺模型であることを証明するため、ヘリコプターの設計者として知られる設計技師アーサー・ヤング氏に解析を依頼、ヤング氏はこの模型がある種の航空機を模したものであると証言しています。
ドイツ人の飛行模型作家、ペーター・ベルディング氏はこの黄金ジェットを1メートルほどのサイズに拡大した飛行模型を製作、実際に飛べるかどうか実験を行い、十分に飛行能力があることを証明してみせました。この黄金ジェットは、間違いなくプレ・インカ文明時代の南アメリカに高度な飛行機械を作る技術を持った超文明が存在していたことを示すオーパーツなのです!!
本当のところは魚の模型だった?
もちろん。現在のところプレ・インカ文明時代にジェット機の製造を可能とする技術力があった事を示す証拠は存在しておらず、サンダースン博士の説も、眉唾ものと見る意見が大勢を占めているのが現状です。実はこの黄金細工、いわゆる「黄金ジェット」と呼ばれるものの他にもたくさん発掘されていますが、その多くは垂直尾翼がなかったり、主翼が湾曲しすぎたりと到底実在の飛行機を模したものであるとは言えない形状をしており、魚や鳥をデフォルメしたものであるというのが正解であると考えられています。当の「黄金ジェット」とされたものは、プレコという魚がそのデザインの元ではないかと言われています。
こんなもん、「ジェット」のハズがない!!
では、隊長はこれをどう思ったか?
断言してもいいでしょう。これは絶対に「ジェット機」を模した縮尺模型なんかじゃない!!
だって良く見てください。この「黄金ジェット」、元がジェット機だとしたら、当然付いているべきものが付いていません。
それはなにかって?
もちろん翼のことじゃないですよ。ジェット機に必要不可欠なのに黄金ジェットについていないもの。それは「給気口」(エアインテーク)です。アンシンシテクダサイ、ツイテイマセンヨ
ジェットエンジンの原理
ジェットエンジンとは、吸い込んだ空気を加圧、
燃料を燃焼させて生じる高熱高圧のガスを
機体後方に噴出するものです。
ジェットエンジンがその推力を発生させるためには、
まずエンジン内に空気を取り込まなければいけません。
そのため、ジェット機には、その配置や形状は違えど
必ず大きな給気口が付いています。
黄金「ジェット」が実在するジェット機を
モデルにしたというのなら、
吸気口がついていないのはおかしな話。
つまりこれは、
黄金「ジェット」なんかではないのです!!
……え、それで終わり?
隊長はこれが飛行機をモデルにした
オーパーツではないと言うのか?
いつも強引無茶苦茶な理屈でこじつけるのに、
今回はなしか? ついにネタ切れか?
……何を言ってるんですか。
私はこのオーパーツは「ジェット機」を模した
ものではない、と言ってるだけですよ?
確かにこれは「ジェット」ではありません。
しかし、「スペースシャトル」と考えれば、
理屈に合うのです!!
(約1730文字前の伏線回収)
歴史上初の飛行機はプロペラエンジンだった?
動力付き飛行機の歴史は
1903年、アメリカ人ウィルバー・ライトと
オーヴィル・ライトの兄弟がノースカロライナ州の
キティホークで自作のプロペラ推進式飛行機
「ライトフライヤー号」の飛行に成功したところから
始まる、というのは皆さんもご存知の通りです。
では、人類が最初に考案した飛行機の推進装置は
プロペラ(エンジン)だったのでしょうか?
実はライト兄弟以前にも、推進力を持つ飛行機械は
考案されていました。
最初に考案された飛行機はロケット推進だった!!
紀元前4世紀、古代ギリシアの哲学者アルキュタスが
鳥の形をした木の骨組みに豚の膀胱で作った弁の付いた
袋を組み合わせ、その袋に蒸気を充填、噴出する
蒸気の勢いで飛行する機械を製作、「鳩」と名付けた、
という記録が残されています・
要するに、現代におけるペットボトルロケットと
同じ原理で飛行する装置ですね。
11世紀頃には、中国で今のロケット花火に似た
原理の原始的なロケットが発明されていたとされ、
13世紀にはモンゴル軍との戦いで兵器として
使用されたことが記録に残っています。
つまり、人類初の飛行機械はロケット推進で
飛ぶものであったわけです。
「黄金スペースシャトル」はロケット推進の飛行機?
紀元前のギリシアでペットボトルロケットの原理を
使った飛行機械が考案され、
11世紀には中国でロケット花火が発明されていた。
ならば、西暦6世紀~9世紀に栄えた
南米のシヌー文明で、ロケットの原理が考案され、
実際に製作された可能性だって十分あっても
不思議ではないですよね?
つまり、「黄金スペースシャトル」は
当時最先端の技術だったロケット式飛行機械を
模した模型だったに違いないのです!!
シヌー文明に飛行機が存在した決定的証拠
……あ、また疑ってますね?
隊長の言ってることは、単なる可能性の話であり
いつもどおりのこじつけ屁理屈……そう思ってますね?
いいでしょう!!
そこまで疑うのなら!!
皆様に、「黄金スペースシャトル」が製作された時代の
プレ・インカ文明に、飛行機が存在したという決定的な
証拠をお見せしましょう!!
その証拠とは、この写真です!!!!
これは例の黄金細工を集めた別の写真ですが、
この写真中央の丸印の部分。
これ、何に見えますか?
そう、どう見てもプロペラ飛行機です!!
確かに「黄金ジェット」と呼ばれるものは、
魚のプレコと言われれば納得もいくデザインですが、
このプロペラ飛行機のようなものが
魚や鳥をモデルにしたものであるでしょうか?
……え、こんな真偽不明の画像じゃ
証拠にならないって?
HMR隊長の開き直り
……まあ、それはともかく(誤魔化し)
大空や星々への憧憬は
人類普遍のものであったことは、
世界中の神話・伝説をみれば明らかです。
残念ながらプレ・インカの文明は文字を持たず、
その遺跡は墓荒らしに荒らされ、その時代の証拠となる
記録も物品もほとんど残されていませんが、
はるか天空に思いを馳せ、
空を駆ける機械を考案した、
そんな人物がいたと想像するのも浪漫ではないでしょうか。
さて、次はどんなオーパーツをこじつけ
……もとい解説しようかな?+
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