電話で聞こえる[自分の声]、なぜ違う?

2024年1月29日


スマホを操作する陸遜

 

 

携帯電話が普及した現代社会で、よく聞かれるのが「電話での声が実際と違う」という話です。実際、自分の留守番電話の声を聞いて、「これが自分の声?」と驚くことはありませんか?実は、電話で聞こえる声は、実際の声とは異なる場合があるのです。

 

驚くべきことに、電話で伝わる声は「コードブックに載っている声の合成音」によるものです。コードブックは、電話の声の辞書のようなもので、数千種類の声が登録されています。通話時には、この中から話している人の声に最も近い声が選ばれ、相手に伝えられるのです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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電話では本来の声をそのまま伝えない理由

はじ三倶楽部 スマホの誤変換でイライラする参加者(はてな)

 

 

では、なぜ電話では本来の声をそのまま伝えないのでしょうか?これは、携帯電話の普及に伴い、音声データの膨大な通信量を抑えるためです。全世界の人々の声を完全に再現すると、通信量が爆発的に増加してしまうため、合成音を用いる技術が採用されているのです。

 

この声の変換は「CELP(Code-Excited Linear Prediction)」というシステムによって行われます。CELPは、音声の特徴を除いた形でデータを変換し、その後、データ量を減らした音声からコードブックにある類似の声を選び出しています。面白いことに、親兄弟の声が電話で似ていると感じることがありますが、これもCELPによって同じ種類の声が選ばれるためかもしれません。

 

 

通信技術の進歩がもたらす現象を共有しよう

 

この情報を知っていると、次に電話を使うときは、通話中に聞こえる声が実は別人の声であることを意識してみると面白いかもしれません。また、通信技術の進歩がもたらす現象の一つとして、この雑学を共有してみるのも良いでしょう。

 

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