ラーメン丼の渦巻き、古代中国の由緒ある伝統![その真実とは?]

2024年1月31日


ご飯を食べる薩摩藩士

 

 

ラーメンを楽しむ際、その器に施された独特の模様に気づいたことはありますか?この模様には、遥か古代中国にその起源を持つ深い歴史と意味が隠されています。特に目を引くのが、四角い渦巻き模様。これは「雷文」と呼ばれ、紀元前1500年から1000年にかけての殷の時代に使われた青銅器に見られるデザインです。雷文は「稲妻」を表し、古代中国人にとって雷は天の意志の象徴であり、敬畏の対象だったのです。しかし、ラーメンの器には雷文以外にも多様な模様が施されています。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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様々な模様

鳳凰

 

たとえば「鳳凰」は高貴さと幸運を象徴し、中国の皇帝や皇后の紋章に用いられました。「龍」もまた、天帝の使者として古くから崇められ、皇帝の紋章としての役割を果たしていました。「双喜文」は結婚式で使われる伝統的な記号で、二つの喜びを象徴しています。

 

竜を追っている石川氏

 

 

では、なぜこれらの意味深い模様がラーメンの器に使われるようになったのでしょうか?実は、この背景には明確な答えはありません。おそらくは、中国の伝統的な模様を取り入れることで、ラーメンに異国情緒を加え、その魅力を高めようとした結果かもしれません。また、中国には元々「ラーメン」という料理が存在せず、日本でラーメンが広まったのは大正時代以降です。

 

 

ラーメンを味わう際は意識してみてください

 

ラーメンの器に描かれた模様は、単なる装飾ではなく、古代中国の高貴な文化や伝統を象徴しています。次回ラーメンを味わう際は、その器の模様にも注目してみてください。それは、ただの食器ではなく、歴史と文化が込められた芸術品なのですから。

 

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