葬送のフリーレンは「週刊少年サンデー」で連載されているマンガです。原作担当は山田鐘人氏、作画担当はアベツカサ氏で2020年4月から連載が開始されて人気に火がつき、アニメ化もされています。YOASOBIのオープニングテーマ「勇者」が耳に残るせいで、なんとなく気になっている人もいるのではないでしょうか?でも、今さらブームに乗るのも何となく白けるという天邪鬼な人の為に、葬送のフリーレンについて解説します。
※この記事には葬送のフリーレンのゆるいネタバレが含まれています。
大魔王を倒した後から物語が始まる
葬送のフリーレンの冒頭は、大魔王を倒した直後から始まります。普通なら大魔王を倒すために勇者が仲間を集めて様々な試練の果てに大魔王を倒して終わりですが、葬送のフリーレンではその真逆なのです。ちなみにフリーレンとはパーティーで魔法を担当するエルフの少女の名前です。このフリーレンは見た目は全くの少女なのですが、実は千年以上を生きている大魔導士でした。十年に及ぶ冒険の果てに大魔王を倒した勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、そしてフリーレンは五十年に一度降るエーラ彗星をながめ、五十年後、再びエーラ彗星を見る為に集まろうと約束し別れていきます。
人間に関心を持たないフリーレン
しかし、人間としては長い十年間を共に過ごしたヒンメルやアイゼン、ハイターと違い、千年以上を生きるフリーレンにとっては十年はほんの一瞬の事でした。それから五十年、フリーレンは単独で趣味の魔法収集をしながら時を過ごします。そして、五十年が過ぎ、フリーレンの前に現れたヒンメルやアイゼン、ハイターはすでに年老いていました。四人は約束通り、エーラ彗星を眺めますが、その後、勇者ヒンメルは老衰により死んでしまいます。ヒンメルの葬儀に参列したフリーレンは十年間共に旅をしながら、ヒンメルの事を何も知らなかった事に涙し後悔します。そして、これからは人間をもっと知ろうと決意するのです。
弟子を持つフリーレン
その後、旅を続けるフリーレンは、僧侶ハイターに出会いますが、老い先短いハイターは戦災孤児の少女、フェルンをフリーレンに預けて魔法を教えてやってくれと頼み、同時に未解読の魔導書を預けました。ハイターの死を看取った後、フリーレンとフェルンは最後まで生き残っていたドワーフの戦士アイゼンの協力を得て、フリーレンの師匠にして伝説の大魔法使いフランメの手記を入手します。手記の内容は過去に魔王城があった大陸北端の地エンデにある死者の魂と対話できる場所オレオールの存在が記されていました。こうして、オレオールで亡きヒンメルと再会するという新たな目的を得たフリーレンは、アイゼンの弟子の少年戦士シュタルク、行方不明の親友との再会を望む僧侶ザインという新たなパーティーを加え、人間を深く知るための旅を続けるのです。
フリーレンの魅力はギャップ萌え
このように寿命がとんでもなく長いため、人間のような短い寿命しか持たない種族の感情に鈍感なフリーレンですが、冷徹で表情にとぼしいキャラクターかというとそうではなく、変な魔法集めに執着するあまり99%ミミックが化けている宝箱を開けようとして上半身を食われたり、低血圧で朝が弱かったり、魔法以外の生活のクオリティーが低すぎて弟子のフェリルに母親のように面倒を見てもらっていたりします。一方で魔法については超一流で数えきれない程の魔族を葬り去って、「葬送のフリーレン」と呼ばれて恐れられるなど、ギャップが激しいのがフリーレンの魅力です。
まとめ
RPGでは魔法使いキャラとして欠かせない長命なエルフですが、そんなエルフの目線から人間を観察する漫画は、これまでありそうで無かったと思います。この記事で葬送のフリーレンが少しは分かったという方が増えてくれれば嬉しいです。
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