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体温計の上限が42℃なのは人間の[タンパク質]が熱凝固するからは誤解

2024年5月19日


病気がちな孔明

 

 

皆さんは、こんな雑学を聞いてへーっと思った事はありませんか?体温計の上限が42℃なのは、42度で体内のタンパク質が熱で凝固して死に至るから…筆者も今の今までそう信じていましたが、これは誤解であるようです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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タンパク質が凝固して死ぬとは書いてない

内容に納得がいかないkawauso様

 

多くの人が知っているであろう雑学、体温計の上限が42℃しかないのは、42度で人間のタンパク質が熱凝固して死滅するからというのは誤解のようです。ガセではなくて誤解としたのは、人間の体温が42度を超えると凝固するタンパク質がある事はあるからです。ただし、タンパク質が凝固したせいで人間が死ぬとは書かれていません。

 

 

ちょっと誤解する書き方

病気になった兵士

 

澤口彰子・栗原久著の「人体のしくみとはたらき」という本では、身体を構成する蛋白質の中に42度を超えると熱凝固するものがあって、高体温は生命に危険である。と記載されていますが、タンパク質が凝固するから人間が死ぬとは書かれていません。また、別の記事には、発熱に耐えうる人間の体温の上限は44度から45度と記載され、体温が42度を超えてしまうと細胞がダメージを受けていき、45度を上回ると酵素などのタンパク質が非可逆的に変性、50度を超えると全身の細胞が死滅すると書かれていました。この内容を信じると、体温が42度を超えるのは危険ですが、細胞が死滅するのは50度と書かれていて、やはり42度の体温で人体のタンパク質が凝固して死ぬとは書いていません。ただ、どちらにも42度で体内のタンパク質が熱凝固したり、細胞がダメージを受けると書いていて、それを読んで早合点した人が誤解を広めたのかも知れません。

 

 

では、なんで42度なのか?

司馬攸は宿所で血を吐いて38歳で亡くなる(臨終)

 

では、どうして体温計の温度の上限は42度なのでしょうか?大きな理由としては、当時の体温計の精度があまり高くなく、特に高熱になるとあまり信用できなかった事があるようです。そして、もうひとつは42度の体温は人体の緊急事態であり、体温計で測っている場合ではなかったという事だそうです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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