兵力不足に悩むウクライナは、戦争が終わるまで従軍すれば刑期を免除する条件で服役者の入隊を許可しました。ウクライナ法務省によるとこれまでに4000人の受刑者が入隊を志願したそうです。
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最前線の兵力の損耗が大きい
ウクライナは最も消耗が激しい前線の兵員補充に悩まされてきました。また、本来ならば兵役を終えて除隊になるはずの兵士まで引き留め続けているため、兵士の家族から、ゼレンスキー大統領に対して不満が高まっています。服役囚を兵士として従軍させるというとロシアの民間軍事会社ワグネルを思い出しますが、ウクライナの場合、複数人を殺害した者や、反逆罪など特定の罪で有罪になった服役囚の入隊は禁止になっています。
入隊には裁判所の許可が必要
服役囚がウクライナ軍に入隊するには、健康診断に合格し裁判所の承認を得る必要があります。これは服役囚が自由意志で参加し健康状態が任務に適している事を確認する手続きです。すでにウクライナでは、1700件以上の申請が承認され、780人以上の服役囚が刑務所から軍に引き渡されました。ウクライナの法務大臣は、今後、服役囚の1万~2万人が志願して軍に入隊すると見通しを述べています。ただし、服役囚が前線での任務に耐えられるようになるには、さらなる訓練が必要です。
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