現在の世界で核使用をちらつかせて世界を恫喝している国は、2つ、ロシアと北朝鮮です。どちらも世界の嫌われ者ですが、その嫌われぶりでは金正恩を上回るロシアのプーチン大統領が、またしても西側に向けて核カードをちらつかせはじめました。その思惑には、武力で併合したウクライナ領土を手放したくないプーチンの思惑が見え隠れします。
ロシアは領土保全と主権の為には核を使う
プーチン大統領は6月5日、サンクトペテルブルクで外国メディアの編集者らと対話。その中でロシアが核兵器を使用しないと西側諸国が想定するのは間違いだと述べ、アメリカと同盟国を射程圏内に通常ミサイルの配備を計画していると示唆し、ウクライナを巡り、核戦争のリスクがあるかとの問いには、西側陣営はなんらかの理由でロシアが核兵器を使用する事はないと信じているが、ロシアには核ドクトリンがあり、ロシアの主権と領土の一体性が脅かされればあらゆる手段んを行使する事が可能であり、その中には核兵器も含まれる、軽々しく表面的に捉えるべきではないと述べました。
西側がウクライナ支援をやめれば戦争は終わる
また、プーチン大統領は記者団に対し、ウクライナでの敵対行為を終わらせるためには武器の供給を打ち切る必要があると述べ、武器の供給が停止されれば敵対行動は2~3ケ月で終わるとも語りました。プーチン大統領が対面形式で海外メディアと対話するのは2019年以来です。
わかりやすいプーチン君
プーチン大統領の発言は、ロシアとウクライナの停戦に向けて、ウクライナの領土を併合したままにしておきたい思惑からきているようです。プーチン大統領は核を使用する上で、ロシアの領土保全と主権の侵害を口にしましたが、ウクライナ戦争ではロシアは寸土も領土を失っておらず、逆にロシアがウクライナ領土を奪い取って不法占拠している状態です。この状態でロシアの領土や主権に言及するのは占領地は全てロシアの領土だと言っているに等しく「奪い取った領土はロシアのものだ!返せというなら核攻撃だ」と国際法無視のプーチンの私心が丸見えの発言です。全く、子どものように分かりやすいですね。
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