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振り出し
南陽を攻略した騰ですが、すぐに王都新鄭の攻略に向かおうとはせず、機が熟するのを待てと部下に言い残します。無血で南陽を手に入れた秦ですが、その代わりに王都には、17万の大軍が待機する事になってしまいました。戦争は先送りされただけで、状況は振り出しです。戦うとしても兵力17万対16万で秦が1万少なく、また、兵士も臨時で徴兵した戦争経験がない兵士ばかりなので、南陽で訓練をして練度を上げつつ、勝機を待つというのが騰の考えのようです。
寛大では足りない
勝機を待つ間、騰は元城主の龍安と共に城内を巡回する事を繰り返していました。龍安は名君であり、殺してしまうよりも懐柔して利用したほうが南陽の民心を得やすいという判断です。龍安も韓と秦の旗を並べて立てる事を認めた騰の寛大な統治を賞賛しますが、騰は、まだ浅いと呟きます。あのやり方では、秦に憎悪を持っている人間には、人気取りと思われて逆効果だと言うのです。同時に騰は新鄭攻略のカギは南陽の力だと言いました。
咸陽から剛京が来る
そんな折、騰と交代で咸陽から城主となる剛京という文官が馬車でやってきます。この剛京は絵に描いたようなパワハラ野郎で、すぐに城壁に並んで翻る秦と韓の旗を問題視し、南陽の民衆に対しては、秦の法律に従うように命じ、特に秦の役人に逆らうようなら斬首も有り得ると脅しをかけました。同時に、前の城主の龍安を探し出すように命じ、血祭りに上げよと言います。剛京の態度を遠くから見ていた騰は、明らかに不快な表情をしていますが、一体どうなるのか?キングダム809話に続きます。
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