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長老温形
そんな時、南陽城から温形という長老がやってきて、李信の宿舎を整備したので使ってくださいと挨拶しました。そこは城のような大邸宅で羌礼は無邪気に喜んでいますが、李信は、前にいた住民を追い出して城を空けたと聞いて「前に住んでいた人を戻してくれ、俺達は野外で良い」と引っ越しを拒否します。
怖がられる飛信隊
温形は、李信の機嫌を損ねたと思って怯えながら謝ります。それでも、普通なら戦争に負ければ、男は奴隷となり女は凌辱され、家は焼かれて家財道具は略奪されるのが当然なのに、こうして安心して暮らせるのは秦の皆さんのお陰で、是非、家だけでも立派な場所に住んでもらわないと気が済まないと懇願します。それに対して「じゃあ、屋敷の中に一緒に住もう」と提案する李信ですが、温形はいよいよ恐れてひれ伏しました。そこで我呂が李信に、俺達は怖がられ避けられている。南陽の連中にとっては、俺達がここにいるだけで怖く、桓騎軍と同じように見えているんだから困らせずに連中の言う通りにしておけと助言します。南陽の人々に恐れられていると知って李信はショックを受けました。
キングダム810話ネタバレ「一緒に飯を食おう」
しばらく座り込んで考えていた李信ですが、屋敷は有難く間借りさせてもらうと温形に告げます。しかし、同時に屋敷を借りる礼に、今夜は飛信隊と一緒に夕食を食べないかと言い出しました。長老の温形も屋敷を借りる礼と言われては断る事も出来ませんが、村は大騒ぎで、村人全員で出席すべきか、それとも女子供は理由をつけて隠しておくかと大騒ぎになっています。
武器は置いていけ
陣地に帰った李信も、河了貂から、そんな大事な事を何の相談もなしに勝手に決めるなと文句を言われます。まだ、南陽の民衆とは何の信頼関係もないのに、食事に毒を入れられたり、逆襲されたらどうするんだと心配しています。それに対し李信は、その時はその時だと言い、無理に参加しろとは言わない。来たい奴だけついて来いとして、同時に南陽の民衆を怖がらせないために武器は置いていけと命じました。
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